CFF: Flicker試験. 25-60Hzの光の点滅を見せて点滅ではなく連続の光として捉える閾値を評価.
通常は≥36-38Mzであるが, 視神経障害, 視力障害, 集中力の低下があると低下する.
また検査も赤, 青の光で行われる.
MSによるON例とDM性網膜症患者においてCFFを評価
Journal of the Neurological Sciences 300 (2011) 130–134
通常は≥36-38Mzであるが, 視神経障害, 視力障害, 集中力の低下があると低下する.
また検査も赤, 青の光で行われる.
MSによるON例とDM性網膜症患者においてCFFを評価
Journal of the Neurological Sciences 300 (2011) 130–134
MSはPost-retinal vision impairment, DM性網膜症はretinal vision impairment.
CFFの閾値
健常人Controlでは30後半.Post-retinal vision impairmentとretinal vision impairmentでは閾値は低下する.
特にPost-retinal vision impairmentの赤色CFFの低下が著しい
赤色CFFは視神経機能の評価に向く
青色CFFむしろ網膜機能障害でも低下する.
赤CFF<<青CFFでは視神経, 赤, 青が同等に低下しているならば網膜
青色CFFむしろ網膜機能障害でも低下する.
赤CFF<<青CFFでは視神経, 赤, 青が同等に低下しているならば網膜
健常人, 白内障のみ, 網膜/視神経障害のみ, 白内障+網膜/視神経障害ありの4群でCFFを評価. J Cataract Refract Surg 2007; 33:232–239
CFFは0.5度, 1.0度, 1.5度の3つの強度で評価した.
CFFは網膜, 視神経障害で明確に低下している.
1.5度のCFFでは感度88% 特異度90%で網膜/視神経障害を示唆
1.5度のCFFでは感度88% 特異度90%で網膜/視神経障害を示唆
白内障, Pseudophake, 黄斑疾患例でCFFを評価.
黄斑障害でのみ低下を認める (Optom Vis Sci 2004;81:905– 910)
黄斑障害でのみ低下を認める (Optom Vis Sci 2004;81:905– 910)
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このCFFは集中力の低下でもCFF値は低下するため, 疲労度の評価としても使用される.
自覚できない集中力の低下という評価において, Minimal Hepatic Encephalopathy(MHE)の評価としても有用.
MHEは臨床症状, 所見は正常であるが, 運転や仕事の効率が軽度低下するような肝性脳症であり, 肝硬変患者の60%が当てはまるとされる. 運転事故のリスクも高くなり, MHEの評価は重要であるが, 有用な評価方法がないのが現状.
このMHEの評価に対するCFFの診断能を評価した9つのStudyのMeta-analysis
Aliment Pharmacol Ther 2013: 37: 527–536
全体での感度61%[55-67], 特異度 79%[75-83]