(Med Oral Patol Oral Cir Bucal. 2011 Mar 1;16 (2):e144-8.) (Med Oral Patol Oral Cir Bucal. 2010 Jul 1;15 (4):e562-8.)
口腔内, 顔面に器質的異常がないが, 焼ける様な違和感, 疼痛を自覚する病態
BMSの診断criteria;
常時違和感が持続し, 味覚障害を合併することもある. 気分障害を合併することもある.
疼痛の好発部位は舌尖端, 辺縁.
有病率は0.7-4.5%と幅広い.
男性例では20-39歳でBMSは認めず, 40歳台で0.7%, 60歳台では3.6%.
女性例では20歳台では認めず, 30歳台で0.6%, 60歳台では12.2%まで上昇する.
BMSには3タイプある
Type 1; 徐々に増悪する疼痛を呈する.
起床時は疼痛は無く, 日中に増悪する.
BMSの35%を占め, 栄養障害に由来することが多い.
Type 2; 常時持続する疼痛で睡眠も障害される.
BMSの55%を占め, 精神疾患を伴うことが多い.
Type 3; 間欠的な疼痛で, 部位も非特異的.
BMSの10%を占め, アレルゲン暴露との関連が多い.
BMSのEtiology; 精神疾患, 内分泌障害, 神経系の問題の3つ
あと忘れていけない薬剤性.
精神疾患; うつ病や不安神経症にて疼痛閾値が下がり, 軽度な刺激を違和感や疼痛として捉える機序.
BMSを有する群は他の群と比較してうつ病や不安神経症を合併する率が高いとの報告もあり.
内分泌疾患; 中年〜高齢女性にBMSが多く, 加齢に伴うエストロゲン, プロゲステロンの減少で粘膜が乾燥し, 閉経に伴う精神症状も相成り, BMSを生じる機序.
神経疾患; 中枢, 末梢神経障害に伴う神経痛でBMSを生じる機序. 三叉神経痛を合併する例も報告されている.
あと忘れていけない薬剤性.
精神疾患; うつ病や不安神経症にて疼痛閾値が下がり, 軽度な刺激を違和感や疼痛として捉える機序.
BMSを有する群は他の群と比較してうつ病や不安神経症を合併する率が高いとの報告もあり.
内分泌疾患; 中年〜高齢女性にBMSが多く, 加齢に伴うエストロゲン, プロゲステロンの減少で粘膜が乾燥し, 閉経に伴う精神症状も相成り, BMSを生じる機序.
神経疾患; 中枢, 末梢神経障害に伴う神経痛でBMSを生じる機序. 三叉神経痛を合併する例も報告されている.
BMSの症状を6ヶ月以上認め, 他の疾患が除外された56名の評価. Clin J Pain 2010;26:528–532
他の疾患; 歯牙の問題, 代謝疾患, 口腔内感染, ビタミン欠乏, 神経症を来す他の疾患.
56名中 51名で舌生検を行い, また, 精神疾患も評価.
BMSをClassic BMSと舌先のみの疼痛を呈する “Pain-in-the-tip syndrome”に分けて舌表皮への神経分布密度を比較すると, 前者の方が有意に密度が低下.
また, 後者の方がうつ病, 不安神経症が多く, 味覚障害も少なかった.
BMSと鑑別が必要な疾患 Int J Oral Sci, 2(1): 1–4, 2010
舌へ病変を生じる疾患;
Lichen planus, lichenoid reactions, benign mucos membrane pemphigoid, pemphigus and migratory glossitis等.
他に, 糖尿病, 甲状腺機能低下症, 鉄, 亜鉛欠乏, ビタミンB(特にB12)欠乏のチェックは重要.
膠原病ではSjogren症候群が大事.
舌へ病変を生じる疾患;
Lichen planus, lichenoid reactions, benign mucos membrane pemphigoid, pemphigus and migratory glossitis等.
他に, 糖尿病, 甲状腺機能低下症, 鉄, 亜鉛欠乏, ビタミンB(特にB12)欠乏のチェックは重要.
膠原病ではSjogren症候群が大事.
BMSの治療
抗うつ薬が治療となり得るが, 口渇感が増悪する可能性もあり, 注意.
疼痛が強ければPregabalinといった治療もあり
クロナゼパムは外用, 内服双方可.(国内は内服のみ)
抗うつ薬が治療となり得るが, 口渇感が増悪する可能性もあり, 注意.
疼痛が強ければPregabalinといった治療もあり
クロナゼパムは外用, 内服双方可.(国内は内服のみ)
Otolaryngol Clin N Am 44 (2011) 205–219