Diabetes Care 30:2181–2186, 2007
RABBIT trialインスリン未使用の2型DM患者で入院となった130例のRCT
Glurgine(ランタス®)とGlulisine(アピドラ®)でマネージメントする群
vs. Sliding Scaleのみでマネージメントする群に割り付け, 比較.
ICU患者, DM既往(-), ステロイドユーザー, 手術治療予定, 臨床的に有意な肝障害, Cre≥3.0mg/dL, 妊婦, 理解能力低下患者は除外.
患者は入院時に経口DM薬を中断し, 上記2群に割り付け.
Glurgine + Glulisine群では, (Basal-bolus群)
血糖140-200mg/dLでは0.4U/kg/d, 201-400mg/dLでは0.5U/kg/dのインスリン量を使用し, 半量をGlurgine 1回/d, Glulisineは1/6量を毎食前の3回投与.
食事摂取不能な場合はGlurgineはそのままでGlulisineは “Insulin sensitive”に則り投与.
食前, 空腹時血糖>140mg/dLならばGlurgine 20%増量, <70mg/dLならば20%減量で調節.
GlulisineはSliding-scaleに則って追加する(usualの部位).
血糖140-200mg/dLでは0.4U/kg/d, 201-400mg/dLでは0.5U/kg/dのインスリン量を使用し, 半量をGlurgine 1回/d, Glulisineは1/6量を毎食前の3回投与.
食事摂取不能な場合はGlurgineはそのままでGlulisineは “Insulin sensitive”に則り投与.
食前, 空腹時血糖>140mg/dLならばGlurgine 20%増量, <70mg/dLならば20%減量で調節.
GlulisineはSliding-scaleに則って追加する(usualの部位).
SSI群では, Regularを使用
食事可能ならば毎食前 + 眠前に “Usual”を適応.
食事不可能ならば6時間毎に “Insulin sensitive”を適応.
食前, 空腹血糖>140ならば強度を1つあげ(右へ), <70ならば強度を1つさげる(左へ).
母集団の比較
平均BMIは32とかなり肥満患者が多い.
Cre値は1前後. Creが3に近い患者は少ない.
アウトカム;
血糖コントロールはBasal-Bolus insulin群で有意に良好となる.
低血糖エピソードは0.4% vs 0.2%と両者で同等で数例のみ.
入院期間も両者有意差無し.
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入院早期よりしっかりと血糖コントロールをしたいならばRABBIT protcolが良いという結果.
Sliding scaleは後手後手なやり方なので好きくないですが、病棟指示は簡便でついつい使ってしまう.
このProtocolを周知し, 上手いこと病棟でも分かりやすくできれば良いですね.