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2014年2月6日木曜日

肺エコー; ERでの低酸素患者における前向きStudy

肺エコーの過去の記事:
レクチャー: 肺エコー
抜管後のDistress予測に肺エコーが有用

American Journal of Emergency Medicine 32 (2014) 115118 より

ERを受診した肺炎疑いの144名で, 肺USと胸部XPの感度, 特異度を評価したProspective study
 患者は18歳以上で, 以下の項目の3つ以上を満たす群
 ● 体温≥38度, ● 咳嗽, ● 呼吸苦, ● HR>100bpm, ● SpO2 ≤92%

平均年齢は77.6±15.2歳

肺エコーでは, 感度 95%, 特異度 57%で肺炎を示唆.
胸部XPでは 感度 60%, 特異度 76%で肺炎を示唆.

肺エコーで肺炎と診断されたが, 他の疾患であった9例は, 
 他の原因による敗血症(4), 肺塞栓症(2), ARDS(1), 肺線維症(1), 消化管出血による貧血(1)であった.

また症状出現〜評価まで24時間未満の群では, 24時間以降の群よりも感度が低かった.(US, XPに限らず)

今までのStudyとの違いは特異度が低いという点.
同様のデザインのStudyは複数あるが, どれも特異度は90%後半であった.
Emerg Med J 2012;29:19-23. Chest 2012;142:965-972

ただ, 実際診療してみると肺炎の痕や陳旧性疾患像, ARDSで本当に肺炎かどうか自信が持てないことも多々あり, この特異度が低かった結果は納得はできる. 
このStudyでは母集団の定義もしっかりとしている点も良い.

まぁ, 臨床もクリアカットにはならないのは当たり前であり, 肺エコー以外にも病歴やら所見やらで総合的に判断すれば特異度も感度も上がるでしょう.

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