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2021年4月6日火曜日

SLE患者のStrokeの画像的特徴

 NPSLEの一つの障害として脳梗塞があり, SLE患者ではStrokeを生じやすい.

SLE患者におけるStrokeでは, どの様な特徴があるのだろうか?

(The Journal of Rheumatology 2021;48:533–40)

香港のTuen Mun Hp1997-2017年に診療した成人例のStroke患者をReview.

・SLEの診断がある患者(ACR基準を4項目以上満たす患者群)を抽出し,

・年齢, 性別, 時期を合わせた患者群をランダムに抽出した患者群をControl群として比較

・除外項目: 画像所見がない. 網膜動脈閉塞を診断. 脳静脈洞血栓症. SLE以外のリウマチ性疾患の既往. 血液疾患の既往

母集団: SLE 40例, 非SLE 120例

画像所見の比較

SLE患者のStrokeでは,

 脳梗塞が9割と多く, ラクナではなく分水嶺, 多発性梗塞が多い.

 Extensive infarct: 広範囲の梗塞(分水嶺, 多発性, 広範囲)の頻度がSLE患者では7割と多い

Strokeの予後も悪く, 全死亡リスクは37.5%, mRS 3-632.5%

再発率も3割と高い

SLEは脳梗塞予後不良因子となる

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SLEに合併する脳梗塞では, 再発性, 多発性, 分水嶺, 広い範囲の脳梗塞が多く,

神経予後や生命予後も悪い. 再発リスクも高いという特徴がある.