CVやPAカテーテルの管理の1つに定期的なInfusion setの交換が含まれる.
・Infusion setはカテーテルチューブ, 三方活栓, 点滴バッグ, トランスデューサーなどといった, 点滴の付属物すべて.
・多くのガイドラインでは4日毎の交換
CDCでは96h~7日での交換を推奨している.
・ただし, 交換には手間とその分費用もかかり, 交換行為自体に汚染のリスクがある.
・適切な交換期間を評価した報告はまだ少なく, 2013年のCochraneによると, 適切な交換時期を評価した報告はまだなく, 2つの小規模RCTからは, 4日間を超えて使用しても問題はないという報告がある程度.(Cochrane Database Syst Rev 2013; 9: CD003588.)
RSVP: オーストラリアにおける他施設研究. 24h以上の末梢動脈(PA)カテーテル, または中心静脈(CV)カテーテル(PICCやポート留置など含む)を留置している患者で, 7日以上継続することが予測された群を対象としたOpen-label(accecer masked) RCT.
(Lancet 2021; 397: 1447–58)
・除外項目は48h以内の血流感染, 既に96h以上点滴している, ルーチンにオリジナルな患者のInfusion setを使用している例.
・補液内容はCrystalloids, 薬剤, 非脂肪性の栄養, 圧測定のための内腔を満たす液(NS, ヘパリン生食)とし,
脂肪性栄養剤, 強心薬, 化学療法, Cyclosporin, 血液製剤の場合は, メーカーからの推奨された交換期間(主には24h以内)があるため, 除外.
・対象患者群を, 7日毎に点滴セットを交換する群 vs 4日毎に交換する群に割り付け CRBSIリスクを比較
母集団
・CVが2221例 PAが643例
アウトカム
CRBSI頻度
・CVADでは7日交換群で1.78%, 4日交換群で1.46%で有意差なし
・PACでは0.28%(1例) vs 0で有意差なし