(Neurology. 2020 Aug 18;95(7):e898-e909.)
BernとAmsterdamの神経救急に受診し, CVTの可能性があると判断された患者群を対象とした前向きCohort
・患者は30日内に以下の症状を認めた群を対象
・原因不明の単独の頭痛
・神経局所症状を伴う頭痛
・意識障害を伴う頭痛
・痙攣を伴う頭痛
・原因不明の乳頭浮腫
・除外項目は, 抗凝固療法使用中, 3ヶ月以内の以下の疾患既往: DVT, PE, 脳梗塞, MI
・上記を満たす患者群において, 身体所見とD-dimerを評価し, CVTを予測する因子を評価した
・対象患者 359例中, CVTは94例(25.8%)で診断
・リスク因子から作成したScore
受診時痙攣発作 4pt
血栓傾向がわかっている 4pt
経口避妊薬使用 2pt
>6日の症状 2pt
今までで一番ひどい頭痛 1pt
受診時神経局所症状 1pt
・さらにD-dimer >500µg/Lで可能性は上昇(3点換算分) (Am J Emerg Med. 2021 Mar 16;47:24-29.)
・0-2ptはLow, 3-5ptはModerate, 6pt-はHigh riskと判断
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Validationは未だですが, CVTを疑う情報として押さえておくと良さそう
他にCVTの可能性をあげる情報として, この論文からは,
・バルサルバにより増悪/出現する頭痛
・意識障害
・嘔吐
・悪性腫瘍 といったものがある