(European Radiology (2019) 29:6089–6099)
国内からの後ろ向き解析.
免疫不全患者の肺炎 345例のHR-CTを評価し, 肺炎の原因とCT像の関連を評価した報告.
・患者は免疫不全があり, HR-CTを評価され, 肺実質に陰影を認める患者で, 単一病原体によるものと判断された群を対象.
・ILDや放射線肺臓炎, 肺癌, 重度の肺気腫, 気管支喘息, GVHDなど, 肺や気管支に元々異常がある症例は除外
・免疫不全は血液腫瘍, 免疫抑制療法, 化学療法, AIDSが含まれる
最終診断では, 肺炎は細菌性 123例, PCP 105例, 真菌感染 80例, TB 15例, CMV 11例, Septic embolism 11例であった
原因と患者背景
原因とHR-CT画像所見
各画像所見の病原体予測における感度/特異度
・細菌性肺炎は気管支壁の肥厚を伴うConsolidation
・PCPはGGOのモザイクパターンが主で, Consolidationや気管支壁肥厚や結節が認められない. 胸水は少ない
・真菌感染症は結節を認め, GGOやモザイクパターンは少ない
・CMV肺炎はCrazy-pavingパターンやHaloともなう結節が認められる