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2012年5月15日火曜日

特発性肺線維症(IPF)の重症度分類


Ann Intern Med. 2012;156:684-691. より。

GAP index

カルフォルニア、サンフランシスコのIPF228例でDerivationを行い
メイヨークリニックでのIPF330例でValidationを施行。
死亡に関連する因子を抽出し, Score化。

死亡リスクを上昇させる因子として
Gender(性別), Age(年齢), P(Physiology variables; FVCとDLCO)の4つの因子が有意差を認めた。
それらをスコア化すると,


因子
pt

因子
pt
G
男性
1
P
FVC(% 予測)
 >75%
 
 50-75%
 
 <50%
 
0
 
1
 
2
A
≤60yr 
61-65
 
>65yr
0 
1
 
2

DLCO(% 予測)
 >55%
 
 36-55%
 
 ≤35%
 
 
検査施行できず
 
0
 
1
 
2
 
3

スコアと重症度 Stage, 死亡率は以下の通り


Stage
I
II
III
pt
0-3
4-5
6-8
1年死亡率
5.6%
16.2%
39.2%
2年死亡率
10.9%
29.9%
62.1%
3年死亡率
16.3%
42.1%
76.8%



この値と, 実際のCohortの死亡率を比較した表が,



このStagingを実際の臨床に応用すると,
Stagingに応じてモニタリング, 肺移植の優先度, 緩和ケアへの切り替えなどが明確に規定できるかもしれない。
また, 今後治療やマネージメントの研究にこのStagingが役に立つ可能性が高い。


Stage
臨床への応用
I
1年死亡率は5.6%と低い.
6mo
毎のモニタリングで増悪の有無を診てゆく
肺移植を急ぐ必要性は低い
積極的な対症療法, 合併症の治療が推奨
II
1年死亡率は16.2%
3-6mo
毎のモニタリングが推奨
患者の希望や疾患の増悪に応じて
肺移植のリスト登録を行う
III
1年死亡率39.2%と高い
肺移植のリスト登録をすぐに行う
移植非適応ならば緩和ケアへ切り替える

by 高岸


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