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2012年5月1日火曜日

腱板損傷の所見


American Journal of Emergency Medicine (2012) The validity of 9 physical tests for full-thickness rotator cuff tears after primary anterior shoulder dislocation in ED patients

49名の特発性肩関節前方脱臼 整復後のフォローのProspective study.
その内37%で腱板損傷が認められた.

9個の身体所見 Jobe test, ERLS, IMST, Dropping test, Drop test, Liftoff test, IRLS, Belly-press test, Belly-off testの腱板損傷全体, 棘上筋損傷、棘下筋損傷、肩甲下筋損傷に対する感度, 特異度を評価.

結果的に,Jobe testは腱板損傷全体に対する感度が良好. LR- 0.20[0.05-0.79] と除外に最適。
ERLS(External rotation lug sign)は棘上筋損傷の診断に最適 LR+ 4.02[1.18-13.63]
Dropping testは棘下筋損傷の診断に最適 LR+ 4.1[1.40-12.01]
IRLS(internal rotation lug sign)とBelly-press testは肩甲下筋損傷の診断に最適
 IRLS LR+ 3.33[1.58-7.02]
 Belly-press sign LR+ 6.0[1.50-23.99]

ということで、以上の5個を押さえといたら大丈夫、ということで、それぞれの方法を。

◯ Jobe test; 別名 Empty-can test
肩 外転90度, 屈曲30度, 内旋90度とし 下向きの力を加え、抵抗してもらう。
筋力低下があれば陽性

◯ERSL
肘 90度屈曲、肩 20度屈曲位とし、
他動的に肩関節を最大外旋位 -5度まで外旋させ, その位置で維持してもらう。その際は肘のみ支える。
5度以上戻る場合は陽性。

-5度とする理由は最大位では軟部組織の弾性によりちょっと戻ってしまうため。

◯Dropping sign test
肘関節 屈曲90度、肩関節 外旋45度。
検者が手首を内側に押す力に逆らって外旋してもらう。
外旋位を保てない場合は陽性。

◯IRLS
患者の腕を後ろに回し、肘は90度屈曲。手はL3のあたりにおく。
検者は手首と肘を支えて、手を腰部から離し、肩を内旋させる。最大内旋位 -5度で手首の保持を解除。
5度以上戻る場合は陽性。

◯Belly-press test
患者が掌で自分の心窩部を圧迫する。(肩の内旋)
肘が後方に落ち込み、肩の内旋が解除されるならば陽性。

今くらいだったら覚えられるでしょ。

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