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2012年5月16日水曜日

勉強会 旅行者下痢症 by 城

Dynamedの翻訳


introduction
旅行者下痢症の原因の50%はETEC(毒素原性E.coli)である
その他の原因は、カンピロバクター、赤痢、サルモネラ、ウイルス、寄生虫である。
【障害臓器】小腸
【罹患頻度】
ジャマイカで47日間滞在すると23.6%が下痢を起こし、11.7%が旅行者下痢症(3回以上の軟便/日と1つ以上の随伴症状)と診断される。
原因の多くはETEC、ロタ、サルモネラであった。
95%が氷、80%が乳製品や水道水、55%がアイスクリーム、ハンバーガー、不完全に調理された魚料理や家禽、24%が露天の食べ物を摂取していた。予防投薬をしていたものは2%以下だった。
【原因】
毒素原性E.coliは運動性、通生嫌気性、発酵型のGNRである
ランブル鞭毛虫17.3%(南アジアで最多)
アメーバ12%(中央アメリカで最多)
カンピロバクター8.5%(東南アジアで最多)
赤痢4.1%(南アジアで最多)
非チフス性サルモネラ2.7%(南アジアで最多)
ウイルス性下痢0.9%(南アジアで最多)
【伝染リスク】
潜伏期間は3h7
5日以内に病原体排出。
感染性のある期間は不明
最後の下痢から少なくとも24hまで学校から隔離
【合併症】
脱水
ギランバレー
抗生剤使用後のCD
感染後過敏性腸症候群
栄養障害
【主訴】水様性下痢、腹部疝痛、嘔吐、発熱はないか軽度
【身体所見】脱水所見、発熱
【除外】
発熱するもの:赤痢、サルモネラ、カンピロバクター、ジアルジア、赤痢アメーバ、ロタ
EIEC(腸管組織侵入性)
Laribacter hongkongensis2001香港で同定。アルコール性肝硬変患者で血胸と膿胸を発症
【診断】
便中白血球は便培養陽性とは関連しない。便中白血球と便培養陽性は抗生剤に反応するかどうかに関係しない
【治療】
軽症例ではたいてい35日間で自然治癒
水分、電解質補給もたいてい不要だが、子供では重要。経口補水液で十分
食事制限不要
・飲酒、脂肪食、揚げ物、果物、乳製品などを摂取させても制限した場合と変わらない
対症療法
・次サリチル酸ビスマス30㏄内服30分毎(最大8/日)により2歳以上の軽症例で50%以上回数減
・ロペラミド4mg経口、便が減少するまで2mgずつup max16mg/日まで
・血便または38.5度以上でないかぎり腸管運動抑制推奨
・ロペラミド>次サリチル酸ビスマス
・ロペラミド+シメチコン複合体は非特異的な急性下痢症の寛解を促進する。
抗生剤
12日間下痢期間を短縮
・基本3日間投与で。ただし臨床的に改善すれば1日で終了可
・旅行者には3日間分の抗生剤を持参させる
firstchoiceCPFXorLVFX 500×2/
・キノロン耐性の場合はAZM1000/1回(どこの旅行であっても)。AZM5003日間やLVFX5003日間より効果大
・アンピシリン、ドキシサイクリン、テトラサイクリンなどは広く耐性があるため不可
・発熱や血便なければrifaximin200㎎経口×3日間
・症状が寛解するまで抗生剤継続するが、3日以上持続したり症状が増悪していないか観察する。
ロペラミド+抗生剤は年長の子供と大人で症状の持続期間を短縮する。ただし血便や38.5度以上であれば使用しない
【予防】
加熱していない食べ物、生魚、果物、生野菜、低温殺菌されていない乳製品、水道水などを避ける。
プロバイオティクスはエビデンス不十分
毎日CPFX500㎎の予防内服も可
大腸菌の熱不安定性ワクチンは旅行者下痢症の期間を短縮させる


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