なかなか良い予測能を誇る.
詳しくは こちらを参照
尿路結石: 診断
STONEスコア
性別 |
OR |
Pt |
人種 |
OR |
Pt |
尿中RBC |
OR |
Pt |
女性 |
1 |
0 |
黒人 |
1 |
0 |
なし |
1 |
|
男性 |
4.31[3.13-5.98] |
2 |
黒人以外 |
6.77[3.79-12.64] |
3 |
あり |
5.61[3.96-8.04] |
3 |
疼痛出現〜 |
OR |
Pt |
悪心, 嘔吐 |
OR |
Pt |
|
|
|
>24h |
1 |
0 |
無し |
1 |
0 |
|
|
|
6-24h |
1.85[1.27-2.70] |
1 |
悪心のみ |
1.98[1.38-2.86] |
1 |
|
|
|
<6h |
6.34[4.26-9.33] |
3 |
嘔吐のみ |
5.26[3.53-7.93] |
2 |
合計 |
0-13 |
Pt |
性別, 疼痛出現からの時間, 人種, 悪心/嘔吐, 尿中RBCで評価し,
0-5点で低リスク: 尿路結石の可能性は9.2%
6-9点で中リスク: 尿路結石の可能性は51.3%
10点以上で高リスク: 尿路結石の可能性は88.6%
(BMJ 2014;348:g2191)
そのSTONEスコアに外部バリデーション(追試)がされ, 発表されました.
External Validation of the STONE Score, a Clinical Prediction Rule for Ureteral Stone: An Observational Multi-institutional Study. Ann Emerg Med.
STONEスコアのExternal Validation.
尿路結石症疑いで9箇所のERを受診した845例でSTONEスコアを評価.
・最終的に尿路結石と診断されたのは331例(39%)
高リスク群では72.7%
中リスク群では32.2%
低リスク群では13.5%
このStudyでは, 診察した臨床医の印象(見積もった検査前確率)も一緒に評価しているのが面白い.
そして, 大体見積もった検査前確率よりも実際の尿路結石の可能性は低い.
大体 1/4以下と予測すると17%
半分以下と予測すると19.1%
半分〜3/4と予測すると37.2%
3/4以上と予測すると54.5%
STONEスコアのカットオフ, 臨床医の印象の尿路結石に対する感度/特異度
STONEスコアは臨床医の印象よりも感度, 特異度ともに良好という結論.
まあこれが一般的に広まれば, それが臨床医の印象に置き換わって行くのでしょうが,
研修医はしっかり押さえておくべきスコアと言えると思います.