(CMAJ 2017 January 9;189:E4-10.)
・Dabigatran etexilateは腸管より吸収される際, 腸管P-glycoproteinに拮抗される. また, carboxylesteraseによりdabigatranに代謝され, 作用する
・Simvastatin(リポバス®)とlovastatin(国内承認なし)はP-glycoprotein, carboxylesteraseを阻害作用を有しており, Dabigatranとの併用により作用を増強/減弱させる可能性がある.
Ontarioにおいて, 2012-2014年にDabigatranを開始された66歳以上の患者群を対象としたcase-control study.
・Ontario’s administrative health databaseでの解析
・上記患者でStroke, TIAを来した患者群をStudy 1, Major bleedingを来した患者群をStudy 2とし, 年齢, 性別を合わせたControl群と比較.
Caseにおけるスタチンの使用頻度
Simvastatin, lovastatinは他のスタチンと比較して,
・Stroke, TIAリスク因子にはならない(OR 1.04[0.72-1.51])が
・Major bleedingリスクは有意に上昇(OR 1.46[1.17-1.82])結果であった.