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2015年9月25日金曜日

虫垂切除歴はClostridium difficile感染の重症化に関連する

虫垂は共生細菌のリザーバー的な役割を持つ部位であり, 結腸における細菌フローラの再構築に関連すると言われる
 しかしながら虫垂切除歴がCDIそのもののリスクとはならない.
(J Clin Med Res • 2011;4(1):17-19)

重症CDIで結腸切除した55例中, 24例(43.6%)で虫垂炎による虫垂切除の既往があった
 この43.6%[28.0-60.6]は一般人口における生涯虫垂切除率17.6%と比較すると有意に多い数字であった(World J Gastrointest Surg 2013 August 27; 5(8): 233-238 )

507例のCDIで入院した患者の解析
 そのうち388例は虫垂切除歴(-)であり, その群で劇症型CDIで結腸切除を必要としたのは5.2%
 虫垂切除既往歴のある119例では, 結腸切除を必要としたのは10.9%

結腸切除が必要となるリスク因子は
 虫垂切除歴(OR 2.3[1.1-4.7], p=0.03
 年齢, 性別補正でもOR 2.1[0.99-4.5], p=0.05
>40歳の患者群456例で評価しても,
 虫垂切除歴は 劇症型CDIで結腸切除のリスク因子となる (OR 2.2[1.1-4.7], 年齢, 性別補正後)
(The American Journal of Surgery (2015) 209, 532-535 )

虫垂切除とCDIリスクについてはまだ報告が少なく, 上記くらいが主な論文。
虫垂切除はCDIのリスクにはならないが
虫垂切除歴のある患者がCDIを発症した場合、重症化する可能性が高い、というのが今の認識となる。

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