(JAMA. 2012;308(16):1651-1659)より
ARDSではない挿管患者群において, Low Tidal Vol. ventilation (Lung-protective ventilation)と, High Tidal Vol. ventilationを比較した12 trialsのMeta-analysisでは
アウトカム
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RR
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NNT
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肺損傷
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0.33[0.23-0.47]
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11
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死亡
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0.64[0.46-0.86]
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23
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肺炎合併
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0.52[0.33-0.82]
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無気肺
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0.62[0.41-0.95]
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結論としては, non-ARDS群でもLow Tidalとすることが推奨される.
また、(Crit Care Med 2015; 43:2155–2163) より
ARDSではない患者に対する呼吸器設定を以下の3群で比較したMeta-analysis
・Low tidal(≤7mL/kg)
・Intermediate(7-10mL/kg)
・High(≥10mL/kg)
患者はP/F >300もしくは画像検査で浸潤影(-)の群.
呼吸器設定は最初の2日間の設定で判断
呼吸器設定は最初の2日間の設定で判断
各設定群におけるARDSや肺合併症の発症率を比較した.
アウトカム
肺合併症, ARDS合併リスクはLow tidalほど低い結果.
Tidal vol.の設定と肺合併症リスク
Tidal vol. ≤7mL/kgでは肺合併症のリスクはプラトーとなる。
それ以上ではリスクは上昇する可能性が高い。
結局、ARDSだろうが、なかろうが、基本的にはLow−tidal volとすると覚えておく。