Lancet Infect Dis 2007;7:201-9
Animal Health Research Reviews 2007;8:29-45
Eur J Clin Microbiol Infect Dis 2009;28:447-53
CID 2009;48:617-25
PLoS Medicine 2006;3:e151
Animal Health Research Reviews 2007;8:29-45
Eur J Clin Microbiol Infect Dis 2009;28:447-53
CID 2009;48:617-25
PLoS Medicine 2006;3:e151
豚に感染するStreptococcusであり,
髄膜炎, 敗血症, 肺炎, 心内膜炎, 関節炎の原因菌となる
豚との接触によりヒトにも感染し, 上記疾患を来すことが稀にあり.
2005年までに約200例が報告. 大半がヨーロッパ, アジアでの発症.
2005年7月に中国四川でOutbreakを来し, 200名規模での発症あり
2005年7月に中国四川でOutbreakを来し, 200名規模での発症あり
S suis; 通性嫌気性菌, GPC, α溶血性(+)
豚の咽頭, 扁桃, 鼻腔内に常在し, 鼻汁, 唾液を介して感染する.
豚肉にも存在し, 摂食感染を来すこともある.
ヒト-ヒト感染は通常起こさない.
1-34, ½の35typeあり, 豚には1-9, 14が感染.
ヒトではType 2 >> 1,4,14,16が感染を来す.
ヒトではType 2 >> 1,4,14,16が感染を来す.
ブリーチで容易に殺菌可能.
温度
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生存期間
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0度
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ゴミ中で54d, 便中で104d
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9度
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ゴミ中で25d, 便中で10d
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10度
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6wk
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25度
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ゴミ中で24hr, 便中で8d
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50度
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2hr
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60度
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水中で10min
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養豚業従事者では3.0/100,000でS suis infectionを来し, 一般人口の1500倍のRisk.
屠殺場勤務では1.2/100,000で感染Riskあり.
ヒト感染のRiskとしては, 屠殺者 OR 11.9[3.4-42.8], 豚解体 OR 3.0[1.0-8.8] (特に死んだ豚や, 病気の豚の解体)
中国でのOutbreak時に感染した患者の大半が, 身体に傷を認めており, 同部位から侵入した可能性も高い.
香港の露店で販売している生の豚肉の内, 6.1%にS. suisが陽性
近年報告例が増加している感染症
~2007年のReviewでは409例の報告例をまとめたものだが, 2009年のReviewでは>700例まで増加. その殆どが東南アジア地域.
豚との接触があり(特に職業上), 髄膜炎や敗血症患者で, 血培, CSF培養からOptochin-resistant Strep陽性ならば, S. suis感染症を疑って精査すべし.
最も多い感染症は髄膜炎
364 caseの内訳は,
髄膜炎
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72.5%
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心内膜炎
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1.1%
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菌血症, 敗血症性Shock
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24.2%
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肺炎
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0.8%
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関節炎
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1.1%
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腹膜炎
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0.3%
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(Lancet Infect Dis 2007;7:201-9)
死亡率は19.1%に及ぶ.
他の疾患; 眼内炎, 脊椎椎間板炎, 脳幹性眼筋麻痺, 硬膜外膿瘍
心内膜炎は地域によっては髄膜炎よりも多いこともあり, 注意が必要.
心内膜炎は地域によっては髄膜炎よりも多いこともあり, 注意が必要.
潜伏期は3hr~14d, 平均2.2dと速い.
Hearing Lossを来す例が50-70%と多い.
6-31%で皮膚症状認める (CID 2009;48:617-25)
他の感染症同様, DM, アルコール多飲, 脾摘後, 悪性腫瘍(+)では, 重症化し易く, 死亡率も高い傾向にある.
無症候性の割合は不明
豚では80%が無症候性.
ヒトでは養豚業の1%がS. suis抗体陽性との報告, ドイツではHigh Risk群の内5.3%に鼻腔内のCarriageを認めたとの報告.
New Zealandの統計では, Farmersの9%, Meat inspectorの10%, 養豚業者の21%でS suisがSeropositiveであったとの報告.
⇒ ヒトでも, 無症候性感染が多い可能性が高い.
(Animal Health Research Reviews 2007;8:29-45)
⇒ ヒトでも, 無症候性感染が多い可能性が高い.
(Animal Health Research Reviews 2007;8:29-45)
S. suisによるSTSS (PLoS Medicine 2006;3:e151)
2005年の中国四川省でのOutbreakでは38名の死者がいたが, その内37名がSTSSの診断基準を満たしている.(他の1名は髄膜炎)
STSSと診断されたのは204名中59名(28.9%), 死亡率は62.7%
S. suisの治療 (CID 2009;48:617-25)
β-Lactumへの感受性は良好
Penicillin G 400万単位 q6hr, CTRX 2g q12hr
多剤併用療法も行われている.
Penicillin-resistantは6-28%で認めるため, 注意は必要.
Tetracyclin, Erythromycin, Cloramphenicolの耐性率は高く, Tetracyclin; 75.1-83.2%, Erythromycin; 20%, Gentamicin; 1.3%, Cloramphenicol; 3.3%, ST合剤; 6.0%
髄膜炎に対するDexamethasone 0.4mg/kg bidも有用である.
Prevention
予防としては, 豚との接触を避ける,
Outbreak時は飲水, 食物(糞からの感染)Riskがあり, 避ける必要あり
Outbreak時は飲水, 食物(糞からの感染)Riskがあり, 避ける必要あり
WHOからは豚肉は内部温度が70度となるまで加熱すべきと推奨あり