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2012年6月27日水曜日

ワーファリン使用患者へのt-PA

JAMA. 2012;307(24):2600-2608より

AHA/ASAガイドラインではワーファリン内服中でもINR≤1.7であればt-PAの使用は可能とされているが, その根拠は無かった.

今回, GWTG-Stroke Registryにて, 脳梗塞にてt-PAを使用した23437名を解析。

その内7.7%(1802名)がワーファリンを使用中であり, INR 1.20[1.07-1.40]であった。
ワーファリン使用中とは, t-PA投与開始時から7日以内の使用歴があることを意味。

アウトカムは36時間以内の症候性脳出血, 致死的出血合併症とし,
ワーファリン使用群 vs 非使用群で比較した。

ちなみに, ワーファリン使用患者のうち, INR 1.5-1.7の上限ギリギリは269名(15%)。

Outcome;

症候性の脳出血, 致死的の出血合併症, t-PAによる合併症, 死亡率は有意差無し.
 ワーファリン使用群の方が高齢, 基礎疾患も多く, 非調節ORではリスク増大するように見えるが, 調節ORでは特に有意差無し.


年齢<75yr, ≥75yr別の解析, INR値1.5-1.7群の解析でも有意差無し.


ワーファリン使用患者群のINR値と症候性脳出血のリスク.
INR 1.7程度まではリスク同等と言えるが、それ以上では上昇する可能性がある。

ただし, 日本人ではそもそも海外と比較してINRのターゲットが低く設定されており,
これを適応すべきかは不明。少なくともその点の評価は国内で必要でしょう。

Neurology 2012;79:31-38より
脳梗塞でt-PA使用された548例のProspective cohort
Warfarin治療中の患者は15例. INRは1.21±0.32
症候性の頭蓋内出血(<72hr)は6.0%, Systemic bleedingは2.6%で認め, ワーファリン内服患者は有意に高リスクとなる.

他のStudyとのMetaでは, 全体的には出血リスク増大に傾くが, Study毎の一致性はやや低め

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