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2012年6月23日土曜日

前壁心筋梗塞か、早期再分極か


Ann Emerg Med. 2012;60:45-56.

前璧誘導の早期再分極は若年者で多いが,しばしばSTEMIとの鑑別が問題となる.

カテーテルで確定した前壁STEMI患者で, 以下を除外した群と
V2-V4全てで1mm以上ST上昇を認める早期再分極群を比較

STEMI患者の除外項目


STEMI群の除外患者


脚ブロック
下に凹ではないST上昇パターン
Terminal QRS distortion*
ST評価が困難な心電図
II, III, aVFST1mm以上低下
V2-V4のいずれかでQ波あり
明らかなSTEMI(ST>5mm)
前壁ST低下
V2-V6のいずれかでTerminal T inversion



* Terminal QRS distortion; QRSがS波やJ波がなく, スラー状にそのままSTに繋がる所見. STEMIの所見で認められる.

簡単に言うと, 前壁STEMI患者で, 『明らかにSTEMIだろう』という所見が無く, 早期再分極に類似した心電図を呈するSTEMI vs 早期再分極心電図を比較したStudy.

STEMIはDerivation群で60名,Validation群で83名を評価.
早期再分極は,Derivation群で70名, Validation群で101名を評価.

Outcome; 
 Derivation群の比較では, 以下の項目で有意差あり
V3誘導のJ点から60msの時点でのST上昇(mm)
V4誘導のR波高(mm)
QTc(ms)

V1T > V6T

[1.196 x ①] + [0.059 x ③] - [0.326 x ②] の式を用いて,
>23.4でSTEMIを示唆. 
≤ 23.4で早期再分極によるST上昇を示唆
Group
感度
特異度
LR+
LR-
Derivation
92%[82-97]
89%[79-95]


Varidation
82%[72-90]
92%[85-97]


Total
86%[79-91]
91%[85-95]
9.2[8.5-10]
0.1[0.8-0.3]
>35歳群
87%[80-92]
87%[79-92]


≤35歳群
75%[35-97]
98%[91-100]




他の要素のLR;

覚えるの大変だからブログにのせておいた。
個人的に面白いなぁとおもうStudy by高岸



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