Ann Intern Med. 2012;156:684-691. より。
GAP index
カルフォルニア、サンフランシスコのIPF228例でDerivationを行い
メイヨークリニックでのIPF330例でValidationを施行。
死亡に関連する因子を抽出し, Score化。
死亡リスクを上昇させる因子として
Gender(性別), Age(年齢), P(Physiology variables; FVCとDLCO)の4つの因子が有意差を認めた。
それらをスコア化すると,
因子
|
pt
|
因子
|
pt
|
||
G
|
男性
|
1
|
P
|
FVC(% 予測)
>75% 50-75% <50% |
0 1 2 |
A
|
≤60yr
61-65 >65yr |
0
1 2 |
DLCO(% 予測)
>55% 36-55% ≤35% 検査施行できず |
0 1 2 3 |
スコアと重症度 Stage, 死亡率は以下の通り
Stage
|
I
|
II
|
III
|
pt
|
0-3
|
4-5
|
6-8
|
1年死亡率
|
5.6%
|
16.2%
|
39.2%
|
2年死亡率
|
10.9%
|
29.9%
|
62.1%
|
3年死亡率
|
16.3%
|
42.1%
|
76.8%
|
この値と, 実際のCohortの死亡率を比較した表が,
このStagingを実際の臨床に応用すると,
Stagingに応じてモニタリング, 肺移植の優先度, 緩和ケアへの切り替えなどが明確に規定できるかもしれない。
また, 今後治療やマネージメントの研究にこのStagingが役に立つ可能性が高い。
Stage
|
臨床への応用
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I
|
1年死亡率は5.6%と低い.
6mo毎のモニタリングで増悪の有無を診てゆく 肺移植を急ぐ必要性は低い 積極的な対症療法, 合併症の治療が推奨 |
II
|
1年死亡率は16.2%
3-6mo毎のモニタリングが推奨 患者の希望や疾患の増悪に応じて 肺移植のリスト登録を行う |
III
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1年死亡率39.2%と高い
肺移植のリスト登録をすぐに行う 移植非適応ならば緩和ケアへ切り替える |
by 高岸