結構衝撃的な内容。
Arch Intern Med 2012;172:697-701 より
認知症で施設入所している患者のPropensity-matched cohort.
①元々褥瘡がない群で新規にStage 2以上の褥瘡が出現
②元々褥瘡がある群で, 褥瘡の改善度合い
上記 outcome ①,②を, 経管栄養あり vs なしで比較.
各母集団は経管栄養適応についてのPropensity scoreを作成し, Scoreが合うように割り付け.
(Cohortを疑似RCTとしてデザインしている)
結果は,,,
Outcome
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PEG(+)
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PEG(-)
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OR
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新規褥瘡発症(Stage 2以上)
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35.6%
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19.8%
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2.27[1.95-2.65]
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Stage 4の褥瘡発症
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3.21[2.14-4.89]
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褥瘡改善(Stage減少)
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27.1%
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34.6%
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0.70[0.55-0.89]
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PEGした方が新規褥瘡のリスクが2倍。
また、褥瘡の治癒率も低下してしまうとの結果。
結局栄養云々ではなく、
PEG必要な状態自体で褥瘡のリスクが高く、そういった患者群では栄養云々より、体交が大事ってことか。
経管栄養中に数時間体交が出来ない方が問題、と。
by 高岸