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2021年10月2日土曜日

ERCP後膵炎の予防方法と, その効果を評価したNetwork Meta-analysis

 ERCPにおける主要な合併症の一つに膵炎がある.

その膵炎を予防する方法として, NSAIDの坐薬が有用であるRCTは多く発表されている

参考; インドメタシン坐薬によるERCP後膵炎の予防

ERCP後膵炎の予防効果を評価したNetwork Meta-analysisが発表
(Lancet Gastroenterol Hepatol 2021; 6: 733–42)

・2020年11月までに発表されたNSAID, 膵管ステント, 補液, またこれらの併用によるERCP後膵炎リスクを評価したRCTsをReview.
・55 RCTsより, 20のIntervention, 17062名の患者を評価.

Interventionと
ERCP後膵炎発症率
・Placebo群のERCP後膵炎発症率は12.2%[11.4-13.0]

ERCP後膵炎の予防効果

・最も予防効果が良好と考えられるものはNSAIDの経直腸投与(インドメタシン100mg, ジクロフェナク75-100mg)と外液の補液の併用.
・NSAIDはジクロフェナク100mgの経直腸投与が最も有用.
・膵管ステントも有用.

各予防方法間の比較(Network Meta)