ERCPにおける主要な合併症の一つに膵炎がある.
その膵炎を予防する方法として, NSAIDの坐薬が有用であるRCTは多く発表されている
ERCP後膵炎の予防効果を評価したNetwork Meta-analysisが発表
(Lancet Gastroenterol Hepatol 2021; 6: 733–42)
・2020年11月までに発表されたNSAID, 膵管ステント, 補液, またこれらの併用によるERCP後膵炎リスクを評価したRCTsをReview.
・55 RCTsより, 20のIntervention, 17062名の患者を評価.
Interventionと
ERCP後膵炎発症率
・最も予防効果が良好と考えられるものはNSAIDの経直腸投与(インドメタシン100mg, ジクロフェナク75-100mg)と外液の補液の併用.
・NSAIDはジクロフェナク100mgの経直腸投与が最も有用.
・膵管ステントも有用.