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2021年10月18日月曜日

HFpEFに対するEmpagliflozin: EMPEROR-Preserved

EFが保たれた心不全であるHFpEF(LVEF>40%)の薬物治療については, 現在のところ予後を改善させるデータは得られていない.

そんな中, 予後を改善させる結果がSGLT-2iであるEmpagliflozin(ジャディアンス®)で得られた


(N Engl J Med 2021;385:1451-61.)

EMPEROR-Preserved: Empagliflozin(ジャディアンス®)

・NYHA II-IV, EF>40%を満たす心不全患者で, さらにNT-proBNP>300pg/mL, Af患者では>900pg/mLを満たす患者を対象としたDB-RCT.

・Empagliflozin 10mg/d vs Placebo群に割り付け, 
 心血管死亡, 心不全入院リスク等を比較した.


患者群データ: 

・年齢は7-80代が主.
 

・NYHA IIが8割, IIIが2割弱
 

・BMIは30弱と肥満患者が多い.

アウトカム


・HF入院+心血管死亡 複合アウトカムは有意に
Empagliflozinで低下.

・単独で見ると, HF入院リスクが有意に低下する

 心血管死亡リスクは有意差なし

・eGFRの低下速度も緩徐になる

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感想

・海外のSGLT-2iのStudyの母集団は肥満多すぎ

・アジア人, 日本人高齢者でのデータ欲しい