(Lancet 2021; 398: 1427–35)
心不全患者対象とし, β遮断薬 vs Placeboを比較した9 DB-RCTsの患者データを, AIを用いてNeural network-based variational auto endoderと階層的クラスタリングで解析, 分類し, β遮断薬による死亡リスク低下効果がどの群で認められるのかを評価.
・患者数は15659例, LVEF<50%を満たす.
年齢中央値は65歳[56-72], LVEF 27%[21-33]
・同調律が12822例, Afが2837例
アウトカム
同調律群では, 全体的にβ遮断薬による死亡率改善効果がある
・全体ではOR 0.74[0.67-0.81]
・特に患者数が多いClusterがSR4, SR5, SR6.
SR5は若く, 虚血性心疾患が少ない群,
SR6はLVEFが最も低く, 年間死亡リスクが高い群で, それら群でも予後改善効果が期待できる
・SR4はHRが低く, 症状も少ない患者群で, この群では有意差はない
Af患者群では, 死亡リスクを低下させる群は1つのみ.
・AF2は最も死亡率が低く, 最も若年で, MI既往が少ないく, BMIが高い
LVEFは他と同等に低い.
このようなAf患者群ではβ遮断薬が有用かもしれない