ギランバレー症候群; GBSの治療はIVIGが基本となるが,
初回IVIG後, 予後不良群における再投与の意義を評価したRCTが発表(SID-GBS)
SID-GBS: オランダにおける他施設DB-RCT.(Lancet Neurol 2021; 20: 275–83)
GBSで初回IVIG(2g/kg, 5d)を行う患者を対象.
初回IVIGし, Day 7-9の時点で予後不良と判断(modified Erasmus GBS Outcome Score≥6を満たす患者)された患者群を対象とし,
・Day 7-9dに2回目のIVIG(2g/kg, 5d)を行う群 vs Placebo群に割付け, 神経予後を比較.
・mEGOSは年齢, 前駆症状として下痢があるかどうか, さらにMRC sumscoreで計算. 0-12点で評価
年齢 | ≤40 | 0 2 |
4wk以内の下痢 | あり | 1 |
MRC sum score | 51-60 | 0(0) |
MRC sum score: 6か所の筋肉 x 両側で計算
肩関節外転, 肘関節屈曲, 手関節伸展, 股関節屈曲, 膝関節伸展, 足関節背屈
Medical Research Council sum score | |
0 | 筋収縮(-) |
1 | 筋収縮(+), 運動(-) |
2 | 運動あるが, 重力に抗して運動不可 |
3 | 重力に抗して運動可能 |
4 | 重力, 負荷に抗して運動可能 |
5 | 正常 |
アウトカム
他の指標も両者で変わらず.
合併症リスク
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予後不良のGBSにおけるIVIG再投与では, 神経予後の改善効果は乏しい。
副作用, 合併症リスクを上げてしまうだけになってしまう.