(Ann Rheum Dis 2021;80:527–538.)
フランスにおけるCohort study.
炎症性リウマチ疾患/筋骨格系疾患(iRMD)患者における重症化リスク因子, 死亡リスク因子を評価.
・iRMD-COVID-19群は694例
軽症例が438例, 中等症 169例, 重症 87例.
死亡は58例
・背景疾患で最も多いのはRAで30.7%, 次いでSpAで23.8%, PsA 10.1%
iRMD-COVID-19患者群における重症化リスク因子は
・高齢者, 男性例, 間質性肺疾患合併,
糖尿病, 高度肥満, 高血圧, 慢性腎疾患合併
・炎症性関節炎と比較して, 自己炎症性疾患や血管炎は重症化リスク因子となる
・治療では, ステロイド使用, MMF使用
BioではRTX使用で重症化リスクが上昇.
死亡リスク因子は,
・高齢者, 男性例,
間質性肺疾患合併
糖尿病, 高血圧, 慢性腎疾患,
・全身性自己免疫性疾患
・治療ではステロイド(PSL≥10mg/d),
コルヒチン使用, MMF使用, RTX使用
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既に知られている, 高齢者, 男性, 肺疾患, 糖尿病, 高血圧などはiRMD患者にかかわらず, COVID-19の重症化, 死亡リスク因子であるが,
iRMD患者では他にステロイド使用, MMF, RTX使用は重症化や死亡リスク因子となる.
MTXや他のBioはiRMD患者の中では, リスク上昇には関連しない結果