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2017年2月28日火曜日

ネフローゼにおける難治性浮腫ではアセタゾラミドを被せると良いかも

(Am J Kidney Dis. 2017 Mar;69(3):420-427.)
ネフローゼにおいて, ループ利尿薬を高用量使用しても改善しない浮腫を難治性浮腫と呼ぶ.
・ループ利尿薬が主に作用する上行脚よりも遠位に位置する尿細管でのNa, H2O再吸収の亢進が主な原因.
・したがって, 難治性浮腫の場合はループ利尿薬とサイアザイド系利尿薬の併用にて対応するのが一般的.

遠位尿細管における再吸収にはNCC(Na/Cl cotransporter)とCl/HCO3 excahager pendrinが関連しており, pendrinを抑制するアセタゾラミドとNCCを阻害するサイアザイドの併用は良好な利尿作用を示すとの動物実験結果がある.

20例の難治性浮腫を対象としたDB-RCT
・患者はネフローゼ症候群で, フロセミド 80mgを使用しても改善が乏しい浮腫(+), 且つCCr >60mL/minを満たす患者群.
・K<3.5mEq/L, 妊婦, 腎移植, 活動性感染症, 活動性悪性腫瘍, 動脈pH<7.35, 2ヶ月以内のNSAID使用歴, 他の浮腫の原因がある患者は除外.

上記患者群を, アセタゾラミド250mg + ヒドロクロロサイアザイド 50mg群 vs. フロセミド 40mg + ヒドロクロロサイアザイド 50mg群に割付け, 1週間継続(phase 1).

その後両群ともフロセミド40mg/dに変更し, 2週間継続(phase 2)

経過中の尿量, 体重変化を評価した.

母集団データ

アウトカム:

・アセタゾラミド+HCTZ併用群では最初の1wkにおける体重低下が有意に良好.
・その後1wk〜3wkにおける体重低下尿量の増加も良好となる.

各パラメータの経過の比較

体重変化
アセタゾラミド+HCTZ併用のみではなく, その後フロセミドに戻した際の体重低下も良好となる.

尿量, Na排泄量
・尿量やNa排泄量も増加

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難治性浮腫の場合, フロセミド投与の合間にアセタゾラミド+サイアザイド系を1wk程度噛ませることで、尿量、Na排泄が改善する可能性がある.
ネフローゼ以外でも使えるかも

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