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2017年2月6日月曜日

癒着性小腸閉塞におけるガストログラフィンの効果

癒着性小腸閉塞において, NGチューブからのガストログラフィン(水溶性経口造影剤)は診断、治療双方に有用な可能性がある.

NGを留置し, 胃内容物を吸引した後にガストログラフィン®を50-100ml程度注入する.
その後6-24時間あけて腹部XPを評価する.

癒着性小腸閉塞に対するガストログラフィンの効果を評価した, 2015年までに発表されたStudyのMeta-analysis
(The American Journal of Surgery (2016) 211, 1114-1125)
・癒着性イレウスに対する水溶性造影剤の使用の効果を評価
 使用量は40-150ml, 大半が100mlを使用.

診断目的: 投与〜規定時間以内に右横行結腸に造影剤が認められた場合, 感度 92%, 特異度 93%で手術治療なしで治療可能と判断
・評価までの時間別の感度, 特異度
・投与後24-36hで評価する方法が最も感度, 特異度が良好.

治療目的: 外科手術回避効果
・水溶性造影剤の投与は有為に手術治療必要リスクを低下させる結果(OR 0.55[0.37-0.82])

治療目的: 他
・非手術例における入院期間の短縮効果: WMD -2.12日[-2.63~-1.60]
・改善までの期間の短縮効果(非外科治療例): WMD -28.25時間[-40.13~-16.37]
・合併症, 死亡リスクは有意差を認めない.

再発リスクには影響するか?
202例のSBO症例(造影剤投与群は114例)を1年以上フォローし, 再発リスクを比較.
(journal of surgical research 202 (2016) 43-48)
再発リスクは両者で同等.

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