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2013年12月1日日曜日

吃逆 しゃっくり Hiccups

Southern Medical Journal 1995;88:175-181

横隔膜の痙攣, 筋収縮による症状と言われていたが, 
具体的な機序は様々な説があり, 未だ不明な部分が多い
 横隔筋の問題, 横隔神経の問題, 中枢の問題が考えられる.
 吃逆反射の中枢は上位頸髄にあり, 求心性線維は迷走神経と横隔神経の感覚枝が関与し, 遠心性線維はTh6~12よりでる横隔神経, 迷走神経が関与している.
 また, 声門や呼吸補助筋への神経も関連する.
 脳幹, 呼吸中枢, 横隔神経核, 視床下部, 延髄網様体も関与しているという報告もあり, つまり様々なものが関与するということ. 

吃逆の頻度; 4-60回/分との報告が多い.
 PCO2が上昇すると頻度は低下し, PCO2が低下すると頻度は増加.(息を止めるのは頻度を低下させるのに役立つ可能性がある)
 また, 睡眠時は低下, 消失することが多い.
吃逆の分類; 持続期間より
 ~48hの吃逆をhiccup boutと呼称し,
 48h~1~2mo持続するものをpersistent hiccups,
 1~2mo以上持続するものをintractable hiccupsと呼ぶ.
持続する吃逆による障害は
 食事量の減少による栄養障害や脱水, 体重減少, 倦怠感, 不整脈, 不眠, 胃内容物逆流が問題となる.

吃逆の原因
Benign Hiccup Bouts (良性のSelf-limitedの病態)
 胃の拡張(空気, 食べ過ぎ, アルコール摂取)によるものが多い.
 他には急激な胃の温度変化(冷水, 温水を飲む, 環境変化), 感情ストレス, 興奮, 喫煙

Persistent, intractable hiccups 
 100以上の原因がある.
 Psychogenic, Organic(中枢神経, 末梢神経), Metabolic/pharmacologic/infectious, Idiopathicに分類.

吃逆の治療; 非薬物治療 Nursing Times 2008;104:20–21.
Gate control: 喉頭への刺激により吃逆反射を抑える理論
 鼻腔よりカテーテルを8-12cm挿入し, C2レベルあたりの位置で出し入れを繰り返し, 刺激する方法.
 綿棒で軟口蓋を1分間マッサージする.
 2時間毎に5分間, NSをネブライザーで吸入する
 指で軽く耳孔を20秒圧迫する
 針治療
 胃拡張による吃逆に対しては, NGチューブで胃内容物を吸引する.
吃逆の治療; 薬物治療
筋注, 静注では, 
 Chlorpromazine(コントミン注®) 25-50mg
 Metoclopramide(プリンペラン®)
内服では,
 Metoclopramide; プリンペラン®
 Domperidone; ナウゼリン®
 Chlorpromazine; ウインタミン® 25mg tid,
 Haloperidol: セレネース®
 Baclofen; リオレサール® 5mg tid
 Nifedipine; アダラート®
 Dexamethasone; デカドロン®
 Gabapentin; ガバペン® 300mg tid 
 他, 芍薬甘草湯等 が選択肢となる

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