HSSJ (2011) 7:279–281, J Am Acad Dermatol 2004;50:S114-7
まずは写真から.中心部が壊死し, その周囲に紅斑のHaloを形成する皮膚所見.
古典的には緑膿菌菌血症に伴う所見とされ, 細菌の経血流散布, 直接浸潤で血管壊死を生じる.
典型的には血液腫瘍や好中球減少といった免疫不全患者での緑膿菌菌血症 症例での報告が多く, 他は乳幼児の菌血症に合併する所見での報告例がある.
菌体は潰瘍部ではなくその周囲の発赤部の生検で認められる.
典型的には緑膿菌菌血症であるが, 他にも様々な細菌で報告例がある
免疫不全(特に好中球減少)の患者で, この様な所見を認めた場合は要注意.
その際の生検部位は周囲の発赤部位を含ませることが重要ということを覚えておきましょう.