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2015年10月29日木曜日

小児期の食物暴露が少ないほど食物アレルギーのリスクとなる

LEAP trial (N Engl J Med 2015;372:803-13.):
重度の湿疹, 卵アレルギーのある乳児640例を対象としたRCT.
対象は生後4ヶ月〜11ヶ月の乳児
 重度の湿疹, 卵アレルギーがある患者群で, さらにピーナッツタンパクのSkin-prick試験を行い, 陰性例(反応なし), 陽性例(1-4mmの紅斑)に分類. 
・それぞれの群で, 生後60ヶ月(5歳)までピーナッツ摂取を避ける群とピーナッツ摂取群に割り付け, ピーナッツアレルギーの頻度を比較した.
・摂取群では, ピーナッツタンパクの経口負荷試験を行い, 陰性群ではピーナッツタンパク 6g/wkを3回以上の食事で摂取, 陽性群ではピーナッツタンパクを避けるように指導.
 (負荷量はSkin-prick試験陰性例で2g, 陽性例で3.9g)

アウトカム
Skin-prick試験 陽性例が98例, 陰性例が530例であった.
・経口負荷試験で陽性となったのは,
  Skin-prick試験陰性例中1例, 陽性例中6例であり, その7例はピーナッツ摂取を避けるように指導. この7例はITT解析に含んでいる.
・60ヶ月後のピーナッツアレルギー頻度は,
  Skin-prick試験 陰性群において, ピーナッツ摂取群では1.9% vs 13.7%(ピーナッツ回避群)
  Skin-prick試験 陽性群において, ピーナッツ摂取群では10.6% vs 35.3%(ピーナッツ回避群)
 と, 有意に抗原摂取群でアレルギー頻度は低い結果.

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アレルギー体質であるからこそ, 
様々な食物を摂取させることが, 将来のアレルギーを回避できる可能性が示唆された重要なRCTと言える.
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おまけ
それとは関係はないけども, 食物アレルギーには交差反応がある.
例えば牛乳アレルギーでは他の羊, ヤギ乳でもアレルギーがあったり, エビアレルギーでは他の甲殻類でもアレルギーがあったり, バナナやキウイなど南国フルーツのアレルギーではラテックスアレルギーが同時にあったりする.

その一覧と頻度で綺麗な図を見つけたので, 最後の紹介しておきます
(J Allergy Clin Immunol 2001;108:881-90.) 

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