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2015年10月20日火曜日

血清IgG4値のカットオフと感度/特異度

中国における調査: 2007−2014年にかけて, IgG4値を評価された2901例を解析.
(Medicine 94(41):e1707) 
・そのうち 161例(5.6%)がIgG4-RDと診断された.
・IgG4値は有意にIgG4−RD群で高く(1062.6 vs 104.3mg/dL), IgG4 ≥135mg/dLは感度 86%, 特異度 77%, LR+ 3.70, LR− 0.19でIgG4-RDを示唆する結果.

IgG4-RDと診断された内訳と、そのIgG4値

非IgG4-RDと診断された内訳と、IgG4>135mg/dLとなる割合
 いろいろな疾患でIgG4>135mg/dLとなる.
 自己免疫性膵炎と膵癌との鑑別に有用、と言われてきたが、これを見るとそうでもなさそうな感じ。

ちなみに、IgG4が上昇する非IgG4疾患はこちら(Mayo Clin Proc. 2015;90(7):927-939)
疾患
IgG4上昇例(%)
疾患
IgG4上昇例(%)
Sjögren症候群
7.7%
好酸球増多症
12.5%
膵癌
5.2%
間質性肺炎
33.3%
SLE
13.9%
Behcet病
10%
関節リウマチ
14.5%
EGPA
71.4%
胆管癌
6.2%
喘息
14.3%
慢性膵炎
4.4%
炎症性筋症
16.7%
全身性硬化症
6.8%
抗リン脂質抗体症候群
20%
肝硬変
9.1%
MCTD
0
慢性肝炎
4.8%
MPA
20%
Castleman病
43.7%
健常人
1.3%

話は戻って、このStudyのデータより、IgG4値のカットオフと感度、特異度を評価
カットオフ
感度(%)
特異度(%)
LR+
LR−
>135mg/dL
86%
77%
3.70
0.19
>201mg/dL
80%
89%
7.00
0.23
>270mg/dL
75%
94%
12.79
0.26
>402mg/dL
62%
98%
36.21
0.39
>405mg/dL
62%
98%
27.11
0.39
>603mg/dL
50%
99%
90.77
0.51
135mg/dLの倍数と、最も感度/特異度が良好な値、除外に使用できる値を評価.

・>400mg/dLならば本物の可能性がかなり高いと言える.
・135mg/dLはカットオフとしては微妙なところ.
 また、当然<135mg/dLでも否定は困難である.

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