(Medicine 94(40):e1355)
CAS(内頸動脈ステント術)では周術期の脳梗塞を予防するために術前後のDAPTが推奨される.
・ただし, CAS後の抗血小板2剤療法の期間は明確ではない
・American stroke associationでは30日以上の継続が推奨されているが, エキスパートオピニオン.
台湾におけるNational Health Insurance Research Databaseの解析
・CASを施行した患者群で, 退院後抗血小板薬の継続期間別に3群に分類.
各群のいける脳梗塞再発リスクを評価した
各群のいける脳梗塞再発リスクを評価した
・投与期間は <30日群, 30−42日群, ≥42日群の3群で, 42日以内に発症した脳梗塞例は除外
(抗血小板投与期間の判断に影響するため)
(抗血小板投与期間の判断に影響するため)
2004-2011年にCASを施行したのが4903例で, そのうち2829例を解析.
DAPTは≥42日間の継続が最も一般的.
アウトカム
3ヶ月以内, 6ヶ月以内の脳梗塞, AMI, 死亡, 出血合併率は全群で有意差はなし.
まだ明確な投与期間を推奨することは困難であるが,
CAS後のDAPTはそこまで長期間である必要はないかもしれない.
今後のRCTが待たれる.