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2014年8月6日水曜日

精巣痛: 精巣上体炎

精巣上体炎 Epididymitis
Urol Clin N Am 2008;35:101-108
Am Fam Physician 2006;74:1739-43

Minor Emergencies

発症年齢は乳児~90台まで幅広い
 20-39歳; 43% STDが原因であることが多い
 40-59歳; 29%
 60歳以上の発症例の56%に何らかの尿流異常アリ (BPH, 前立腺癌など)
 カテーテル, 尿閉, 構造異常がリスクとなる

20-40%に精巣炎を合併する

 エコー上精巣の腫大を認める

3ヶ月以上持続する慢性精巣上体炎もあり, EDのリスク因子となりえる.

精巣上体炎の原因
細菌性, ウイルス性, 真菌性
 細菌性が80%を占める
 通常の尿路感染起因菌 + STDによるもの
 結核性は慢性精巣上体炎 となる(25%で両側性)
 Brucella(GNC)の10%で認められる
 Viralは小児に多く, Entero, Adeno, Mumpsなど
 フィラリア症でも認められるが、稀

非感染性
Sarcoidosis; 5%で生殖器に肉芽腫形成を見る
 30%で両側性,
 無精子症となることもある
Behcet’s Disease; 精巣上体炎合併のケースでは, 皮膚, 陰部潰瘍, 関節炎の合併が多い
薬剤性; アミオダロン  (精巣上体への移行性が良いため, 抗アミオダロン抗体を産生、精巣上体にて炎症を来たす)
 High Dose治療群にて11%で認める
Henoch-Schonlein Purpura;
 2-38%で精巣上体炎を合併

精巣上体炎の鑑別疾患
 精巣捻転 (Emergency!)
 膿瘍, 陰嚢水腫
 精液瘤
 ヘルニア
 外傷
 精巣癌

精巣上体炎の診断
エコーは精巣捻転との鑑別に重要
 ヒストリー上明らかな精巣上体炎ならばエコーの必要なし
 精巣上体炎に対する感度 69% → 陰性でもR/O不可

精巣の方向が正常
精巣上体に圧痛あり
精巣挙筋反射陽性
上記3つがそろえば、精巣上体炎として治療する. 精巣捻転である可能性はほぼ無しと言える

精巣上体炎の治療
大半が外来フォローでOK
 重症感(+), 発熱, WBC上昇著明ならば入院考慮
 他の診断(捻転, 壊死性筋膜炎)考えられるならば入院
 免疫不全, コントロール不良DMでも入院考慮
ベット上安静: 2-3日間
陰嚢挙上
鎮痛薬; NSAID, アセトアミノフェン

Empiric Antibiotics
35歳未満 クラミジア, 淋菌を考慮し、グラム染色, 培養検査を
 治療は上記2種はカバーすること !
 CTRX 250mg IM (0.5%リドカイン2-3mlに溶解)
 アジスロマイシン1g PO 1回のみ
35歳以上
 STDが疑われる場合はSTDを評価、カバー
 尿路感染起因菌も原因となり得る
 レボフロキサシン 500mg x10day

成人の精巣上体炎 → STDをCheck
老年の精巣上体炎 → 尿閉機転をCheck
小児の精巣上体炎 → 奇形, 構造異常をCheck
全年齢においては → カテーテル, DeviceをCheck

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