Urol Clin N Am 2008;35:101-108
Am Fam Physician 2006;74:1739-43
Minor Emergencies
発症年齢は乳児~90台まで幅広い
20-39歳; 43% STDが原因であることが多い
40-59歳; 29%
60歳以上の発症例の56%に何らかの尿流異常アリ (BPH, 前立腺癌など)
カテーテル, 尿閉, 構造異常がリスクとなる
20-40%に精巣炎を合併する
エコー上精巣の腫大を認める
3ヶ月以上持続する慢性精巣上体炎もあり, EDのリスク因子となりえる.
精巣上体炎の原因
細菌性, ウイルス性, 真菌性
細菌性が80%を占める
通常の尿路感染起因菌 + STDによるもの
結核性は慢性精巣上体炎 となる(25%で両側性)
Brucella(GNC)の10%で認められる
Viralは小児に多く, Entero, Adeno, Mumpsなど
フィラリア症でも認められるが、稀
非感染性
Sarcoidosis; 5%で生殖器に肉芽腫形成を見る
30%で両側性,
無精子症となることもある
30%で両側性,
無精子症となることもある
Behcet’s Disease; 精巣上体炎合併のケースでは, 皮膚, 陰部潰瘍, 関節炎の合併が多い
薬剤性; アミオダロン (精巣上体への移行性が良いため, 抗アミオダロン抗体を産生、精巣上体にて炎症を来たす)
High Dose治療群にて11%で認める
Henoch-Schonlein Purpura;
2-38%で精巣上体炎を合併
2-38%で精巣上体炎を合併
精巣上体炎の鑑別疾患
精巣捻転 (Emergency!)
膿瘍, 陰嚢水腫
精液瘤
ヘルニア
外傷
精巣癌
精巣上体炎の診断
エコーは精巣捻転との鑑別に重要
ヒストリー上明らかな精巣上体炎ならばエコーの必要なし
精巣上体炎に対する感度 69% → 陰性でもR/O不可
精巣の方向が正常
精巣上体に圧痛あり
精巣挙筋反射陽性
上記3つがそろえば、精巣上体炎として治療する. 精巣捻転である可能性はほぼ無しと言える
精巣上体炎の治療
大半が外来フォローでOK
重症感(+), 発熱, WBC上昇著明ならば入院考慮
他の診断(捻転, 壊死性筋膜炎)考えられるならば入院
免疫不全, コントロール不良DMでも入院考慮
ベット上安静: 2-3日間
陰嚢挙上
鎮痛薬; NSAID, アセトアミノフェン
Empiric Antibiotics
35歳未満 クラミジア, 淋菌を考慮し、グラム染色, 培養検査を
治療は上記2種はカバーすること !
CTRX 250mg IM (0.5%リドカイン2-3mlに溶解)
アジスロマイシン1g PO 1回のみ
35歳以上
STDが疑われる場合はSTDを評価、カバー
尿路感染起因菌も原因となり得る
レボフロキサシン 500mg x10day
成人の精巣上体炎 → STDをCheck
老年の精巣上体炎 → 尿閉機転をCheck
小児の精巣上体炎 → 奇形, 構造異常をCheck
全年齢においては → カテーテル, DeviceをCheck