髄膜炎に対するJolt accentuation of headacheのStudy; ERを受診した患者群 ①
その1は↑から
American Journal of Emergency Medicine 32 (2014) 24–28
2006-2009年にERを受診した18y以上の髄膜炎疑いでLPを施行された患者230名のProspective cohort.
マンハッタンのSt Luke’s Hospital, Roosevelt HospitalのER
意識障害や, 同意を得られない患者群は除外
230名中, LPにてCSF-WBC上昇を認めたのは47例(20%)
CSF培養陽性率は3例(6%)で, Neisseria meningitiditis, Cryptococcus neoformans, Enterovirusであった. (つまりほぼすべてがウイルス性)
上記患者群において, Jolt accentuation of headacheやKernig sign, Brudzinski signの髄膜炎診断に対する感度, 特異度を評価
Jolt accentuation of headacheは感度21% 特異度82%.
発熱や頭痛, 項部硬直, Kernig sign, Brudzinski signも同様に髄膜炎診断に対して有用とは言えない.
KernigやBrudzinskiは, 所見があれば, 中等度のCSF-WBC上昇をアウトカムとした LRは上昇するが, 感度7%程度と非常に低い.