JAMA 2014;311:263-270
FACS trial; 大腸癌根治的切除後の患者1202名のRCT.
患者はTNM stage 1-3の大腸癌で根治的切除術を施行した患者.
断端は腫瘍細胞を認めず, CTでも転移病変は無し. 術後CEA ≤10µg/L.
術後のフォローアップを以下の4群に割り付け, 比較
① CEAのみ (3ヶ月毎チェックを2年, 6ヶ月毎チェックを3年)
② CTのみ (6ヶ月毎チェックを2年, 1年毎チェックを3年)
③ CEAとCTでフォロー
④ minimal follow up; 特に的フォロー無く, 必要があれば12-18mでCT.
Studyの最初とフォロー終了時に大腸内視鏡検査を施行.
母集団;
アウトカム
平均4.4年のフォローにおいて, 癌の再発は199例(16.6%[14.5-18.7])
各群で大腸癌の再発率は変わりなし.
各群の再手術による根治頻度
minimum follow-upと比較して, CEA, CT, CEA+CTフォロー群では4-6%根治率が上昇する.
CEA vs no-CEAの比較, CT vs no-CTの比較では有意差無しとの結果.
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CEA単独での評価, CT単独での評価, その併用で術後患者の癌再発の発見, 早期手術治療に差は無いという結果.
ただしっかりフォローはしないと再発発見の遅れになり, さらに根治の機会を逃すという結果.