(JAMA Intern Med. 2020;180(9):1156-1163. doi:10.1001/jamainternmed.2020.2020)
台湾における前向きのContact Tracing Assessment
・検査で証明されたCOVID-19患者100例において, その患者との接触者におけるCOVID-19発症をフォロー.
・接触期間は, 症状出現時を0日とし, -4日~14日間(隔離期間)で評価
無症状患者では, 診断時を0日とした.
・接触の定義は適切なPPEの使用無しで15分以上向かい合った状態で定義
医療従事者の場合は, 適切なPPE無しで, 2m以内の接触で定義
・接触者は接触から14日間の自宅待機がなされ, その間の症状評価, COVID-19検査を評価した.(医療従事者や同室内生活家族では症状なくてもPCRを施行, それ以外は症状出現時に検査)
対象接触者は2761件
接触後, COVID-19発症したのは22例.
・その全例が発症前~発症後5日以内の接触であった.・5日以後の接触例では発症者無し
・Index caseが無症候であった場合, 接触者からの発症は無し
特にリスクが高いのが家族(これは無症状でもPCRをしたのもあると思う)
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接触者を前向きにフォローしたのが価値があると思う.
感染性は発症前(~4日)から、発症後5日程度が強い可能性.
無症候患者からの感染も当然あると思うが, リスクは低いかもしれない.