(JAMA. 2021;325(17):1755-1764. doi:10.1001/jama.2021.4542)
ARCTIC REWIND: ノルウェーにおける 非劣性open-label RCT.
・csDMARDで寛解が12ヶ月以上維持された患者160例を対象とし, csDMARDを半量に減量する群 vs 継続する群に割り付け, 比較した.
・患者は18-80歳のACR/EULAR 2010分類基準を満たした患者群で, 12ヶ月以上, csDMARD量の変化がなく, 寛解が維持できている群. Bio, tsDMARDは使用されていない患者. 経口GCはRA以外の適応症に対して, PSL <5mgの使用は許容.
・半量に減量する群では, 最初の受診において, 使用している全てのcsDMARDを半量とした.
半量群で再燃した場合は, 元々の量まで増量.
継続群で再燃した場合は, ガイドラインに則り対応.
母集団
アウトカム: 12ヶ月以内の再燃リスク
・減量群では25%, 継続群では6%, RD 18%[7-29] 減量群では再燃リスクが上昇.
・MTX単独治療群でも同様にRD 19%[6-32]と再燃リスクは上昇
・再燃後の治療反応性:減量群も, 再度増量することで69%は再度寛解を達成.
二次アウトカム
・減量後1ヶ月程度で リスクは急増
・また, 副作用頻度は両者で変わらず. 治療中断が必要な副作用も同等
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csDMARDで寛解達成, 維持できている患者において, csDMARDを半量とすると, およそ25%程度で再燃する可能性がある.
1/4再燃すると考えるか, 3/4は寛解維持できていると捉えるかで印象は変わりますが, 患者さんと相談の上で試すのは良いかもしれません.