DIHS: Drug Induced Hypersensitivity Syndromeについては以下も参照
DIHS(Drug-induced Hypersensitivity Syndrome), DRESS(Drug Reaction with Eosinophilia and Systemic Symptoms)
治療は基本的には対症療法、また、ステロイド投与が試されるが,
どのような症例でどの程度使用するかは定まっていない.
症例も少ないため, RCTを組むのも難しいと予測される.
国内より, DIHSの重症度を評価する指標を作成し, 重症度別の予後, 推奨する治療方針を提言した報告:
(J Am Acad Dermatol 2019;80:670-8.)
(Allergology International 68 (2019) 301-308; 2019年のDIHSのUpDateレビュー)
国内のDIHS 55例を後ろ向きに解析
・平均年齢は54.5±20.0歳,
原因薬剤開始〜発症まで44.0±6.9日.
発症〜薬剤中止まで6.8±1.4日
・これら患者において, 重症度スコアを評価し,
予後への関連と, CMV再活性化リスクへの関連を評価.
(スコア自体は今までの報告例, 論文報告データを解析し作成.)
・スコアは発症早期(0-3日)と晩期(2-4wk)で2回以上評価
・全患者でCMV-IgGは陽性であり,
再活性化の定義はCMV-C10/11 antigenemia ≥20/好中球106で定義
・1点以上が中等症, 4点以上が重症.
重症度と治療方針の案
DIHSの治療: 重症度におうじてステロイド投与/量を考慮する
・軽症では対症療法のみ,
・中等症ではPSL 0.5-0.75mg程度
・重症例では0.75-1.0mg/kgを目処にステロイド投与を考慮.
・治療反応不良例ではCMVの評価を行い, 再活性化があればCMVの治療を考慮する