(JAMA Intern Med. 2022;182(1):33-41. doi:10.1001/jamainternmed.2021.6745)
閉経後女性の骨粗鬆症におけるBisphosphonateのTime to benefit
・閉経後の女性で, T score -2.5以下を満たす患者群を対象として Bisphosphonateを投与したRCTsのMeta-analysis
非椎体骨折, 頸部骨折のARR 0.001, 0.002, 0.005, 0.01が認められるまでの期間を評価した.
例) ARR 0.01: 骨折が1%低下(100人に1人減少)するまでの期間
・ガイドラインで推奨されているAlendronate, Risedronate, Zoledronic acidのみのStudyを抽出
また, 大腿骨頸部骨折の既往がある女性の2次予防目的のStudyは除外
母集団の半数以上にOsteopeniaが含まれるStudy, 男性が含まれるStudy, 2次性の骨粗鬆症を対象としたStudyも除外.
・上記を満たす10 RCTsを抽出. N=23384, 年齢は63±7歳〜74±3歳. フォロー期間は12M~48M 90%以上が白人.
アウトカム
・非椎体骨折減少までの期間
ARR 0.01(100人に1人減少)までの期間は12.4M. およそ1年間 ARR 0.005(200人に1人)はおよそ半年間
他の骨折
・頸部骨折ARR 0.005は20ヶ月
・Any clinical fracture ARR 0.01は12.3ヶ月
・臨床的椎体骨折ARR 0.005は12.1ヶ月
1年程度の使用で およそ1%の 骨折減少効果が得られる
余命1年以上あるならば 使用する価値が生じる