ブログ内検索

2022年1月10日月曜日

閉経後女性の骨粗鬆症に対するBisphosphonateのTime-to-benefit

(JAMA Intern Med. 2022;182(1):33-41. doi:10.1001/jamainternmed.2021.6745)

閉経後女性の骨粗鬆症におけるBisphosphonateのTime to benefit

・閉経後の女性で, T score -2.5以下を満たす患者群を対象として
Bisphosphonateを投与したRCTsのMeta-analysis

 非椎体骨折, 頸部骨折のARR 0.001, 0.002, 0.005, 0.01が認められるまでの期間を評価した.


 例) ARR 0.01: 骨折が1%低下(100人に1人減少)するまでの期間


・ガイドラインで推奨されているAlendronate, Risedronate, Zoledronic acidのみのStudyを抽出

 また, 大腿骨頸部骨折の既往がある女性の2次予防目的のStudyは除外

 母集団の半数以上にOsteopeniaが含まれるStudy, 男性が含まれるStudy, 2次性の骨粗鬆症を対象としたStudyも除外.


・上記を満たす10 RCTsを抽出. 
 N=23384, 年齢は63±7歳〜74±3歳. フォロー期間は12M~48M
 90%以上が白人.


アウトカム

・非椎体骨折減少までの期間
 

 ARR 0.01(100人に1人減少)までの期間は12.4M. およそ1年間
 ARR 0.005(200人に1人)はおよそ半年間


他の骨折


・頸部骨折ARR 0.005は20ヶ月

・Any clinical fracture ARR 0.01は12.3ヶ月

・臨床的椎体骨折ARR 0.005は12.1ヶ月


1年程度の使用で
およそ1%の
骨折減少効果が得られる

余命1年以上あるならば
使用する価値が生じる