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2016年3月1日火曜日

SGLT-2阻害薬による降圧作用

SGLT-2阻害薬では血糖降下作用のみならず, 降圧効果も期待できる.
・MetaではsBP -3.77mmHg[-4.65~-2.90], dBP -1.75mmHg[-2.27~-1.23]
 浸透圧性利尿による軽度のNa排泄の亢進, 体重減少に伴う効果と考えられている.

他の血糖降下薬では, チアゾリン系, GLP-1受容体作動薬で血圧低下作用があり, DPP-4阻害薬では血圧が低下する可能性がある.
・チアゾリン系ではsBP -3.17mmHg, dBP -1.84mmHg
 機序は不明. インスリン感受性亢進や, 内皮機能の改善, RAASの抑制など示唆されている.
・GLP-1R作動薬では-2.22mmHg[-2.97~-1.47]
 インスリン感受性亢進, 体重減少, RAASの抑制など示唆
(Lancet Diabetes Endocrinol 2015; 3: 367–81)

コントロール不良なDMと高血圧を合併した患者群を対象としたDB-RCT.
(Lancet Diabetes Endocrinol 2016; 4:211–20)
・患者はDMに対しては, 血糖降下薬やインスリンを使用しており,高血圧に対してはACE阻害薬もしくはARBを使用している患者. 他の降圧薬も併用可.
・血糖降下薬は6週間は投与量の変更なし(チアゾリン系は12週)
 インスリンは8週間投与量の変更なし
 降圧薬は4週間は投与量の変更がない群.
・コントロール不良はDMはHbA1c 7.0-10.5%, 
 高血圧はsBP 140-165, dBP 85-105で定義される.

上記を満たす患者群をDapagliflozin(フォシーガ®) 10mg/d vs プラセボに割り付け, HbA1cと血圧の変動を評価.
・降圧薬の追加投与は許可されている(事前に指定: サイアザイド, CCB, β阻害薬, α阻害薬)

母集団

アウトカム
・12wkにおける血圧はプラセボと比較して有意に低下する
 収縮期血圧の差 -4.28mmHg[-6.54~-2.02]
・SGLT-2阻害薬を中止し翌週の血圧は有意差なくなる.
・HbA1cも有意にSGLT-2阻害薬で低下する結果.
・血清UAも低下

併用降圧薬別の評価
(A 血圧, B HbA1c, C 24h血圧, D 血清UA)
β阻害薬, CCB併用群ではSGLT-2阻害薬による血圧低下作用が認めるが利尿薬を使用している群では両者で有意差はない.

SGLT-2阻害薬による降圧作用は利尿効果に関連している可能性が高い.
サイアザイドと似ており, 両者を併用する必要性は乏しい.
高血圧 + DM患者で, SGLT-2阻害薬の使用を考慮する際は, サイアザイドや, その合剤(プレミネント®)の変更を考慮すべきでしょう.

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