BPPVと同じような頭位変換性にめまいや眼振が認められ、安静により改善するが、中枢性病変が原因となるものをCPPNと呼ぶ。
CPPNの眼振は3パターンある。
- Supine roll testにより反重力方向の眼振を生じるパターン
- 頸部の進展(座位→仰臥位)で下方向性眼振パターン
- 頸部の屈曲(仰臥位→座位)で上方向性眼振パターン
CPPN 17例の解析より (Neurology® 2015;84:2238–2246 )
垂直方向の眼振の陽性率は高い
反重力方向は認めない例が4例。
原因は半数が脳梗塞。他は脳腫瘍や出血、抗てんかん薬、MSAなど
病変部位
小脳虫部を含む病変でCPPNを生じる
BPPVの病歴で、Supine-rollを行い、反重力方向ならば水平半規管のBPPV、と短絡的に結びつけるのも落とし穴があるということ。
この場合は座位、臥位の変換もする必要がありそう