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2014年9月1日月曜日

Toxidrome

Toxidrome:
中毒において原因薬剤を同定するための症状, 所見.
CHEST 2003; 123:577–592

Vital sign
意識
呼吸
皮膚
粘膜
腸管
尿
抗コリン薬
BP, HR, BT
昏睡, 痙攣,
ミオクローヌス

散瞳, 複視
乾燥
紅潮
イレウス
尿閉
コリン作動薬
徐脈
意識混濁
喘鳴
縮瞳
分泌
亢進
下痢, 腹痛
嘔吐
多尿
β刺激性
BP, HR
Tremor





α刺激性
BP, HR


散瞳



β, α刺激性
BP, HR


散瞳
発汗
口腔内
乾燥


鎮静/眠剤

昏睡, 昏迷
呼吸
抑制




覚醒剤
BT
幻覚, 精神症

散瞳



錐体外路

固縮, 振戦
強直発作
トリスムス
反射亢進
舞踏様運動





Narcotic
BP, HR, BT
意識障害
呼吸
抑制
縮瞳

蠕動低下

セロトニン
BT
イライラ, 反射亢進
振戦
トリスムス
ミオクローヌス


紅潮
発汗
下痢

てんかん誘発
BT
反射亢進, 振戦





有機溶剤

昏迷, 焦燥, 頭痛
非現実感, 離人感





酸化的
脱リン酸化
BP, BT





代謝性
アシドーシス
作用別の疑う薬剤

左記作用を来す薬剤
抗コリン薬
抗ヒスタミン薬, アトロピン, バクロフェン, Benztropine, TCA, フェノチアジン
Propantheline,
スコポラミン
コリン作動薬
カーバメート, 有機リン, Physostigmine, Pilocarpine
β刺激性
アルブテロール, カフェイン, Terbutaline, テオフィリン,
α刺激性
フェニレフリン, Phenylpropanolamine
β, α刺激性
アンフェタミン, コカイン, エフェドリン, Phencyclidine, Pseudoephedrine
鎮静/眠剤
抗てんかん薬, 抗精神病薬, バルビツレート, ベンゾジアゼピン
エタノール, Meprobamate, オピオイド
覚醒剤
アンフェタミン, Cannabinoids, コカイン, Lysergic acid diethylamide, Phencyclidine
錐体外路
ハロペリドール, フェノチアジン, リスペリドン, オランザピン
Narcotic
Dextromethorphan, オピオイド, ペンタゾシン, Propoxyphene
セロトニン
Fluoxetine, Meperidine, Paroxetine, Sertaline, Trazodone, Clomipramine
てんかん誘発
Strychnine, ニコチン, Lindane, リドカイン, コカイン, Xanthines, イソニアジド
Chlorinated hydrocarbones,
抗コリン薬, Camphor, Phencyclidine
有機溶剤
Hydrocarbons, アセトン, トルエン, ナフタレン, トリクロロエチレン, Chlorinated hydrocarbons
酸化的脱リン酸化
リン酸アルミニウム, サリチル酸, 2,4-Dichlorophenol, Dinitrophenol,
Glyphosate, Phosphorus, Pentachlorophenol, Zinc phosphide
Key pointとなるのはVital Sings, 眼症状, 意識障害.

Vital Signでは交感神経 vs 副交感をチェック.
 血圧, 脈拍, 体温が上昇するのは交感神経系が増強する場合 → 交感神経刺激作用 or 抗コリン作用を示唆.
 反対に有機リン系, オピオイド, バルビツレート, β阻害薬, ベンゾジアゼピン, アルコール, Clonidineは交感神経作用低下.
体温低下
体温上昇
アルコール, バルビツレート
, 四環系抗うつ薬
血糖降下薬, オピオイド
フェノチアジン系
コルヒチン
Akee fruit poisoning,
リチウム
アンフェタミン, 抗コリン薬, 抗ヒスタミン
コカイン, 環系抗うつ薬, 薬剤離脱,
Lysergic acid diethylamide, MOI,
 
悪性高熱症, 悪性症候群
Phencyclidine,
フェノチアジン系,
サリチル酸, セロトニン
眼所見 → 散瞳していれば交感神経優位
 Vital signと同様に交感神経 vs 副交感神経系の判断に有用.
 散瞳 → 抗コリン作用 or 交感神経活動性亢進を示唆.
 抗コリン薬の過量服薬では散瞳 + 対光反射は鈍くなるが, コカイン中毒では対光反射は保たれることが多い.

水平方向の眼振はアルコール中毒で認められる.
 眼振を誘発する薬剤はリチウム, カルバマゼピン, Solvents, Meprobamate, Quinine, Primidone.
 Phenycyclidineとフェニトインは水平, 垂直, 回旋性眼振を来し得る.
縮瞳
散瞳
バルビツレート, カーバメート,
Clonidine,
エタノール,
Isopropyl alcohol,
有機リン,
オピオイド, Phencyclidine,
フェノチアジン, Physostigmine,
Pilocarpine
アンフェタミン, 抗コリン薬, 抗ヒスタミン,
コカイン, 環系抗うつ薬, ドパミン,
薬剤離脱, Glutethimide,
Lysergic acid diethylamide, MOI, Phecylidine
意識障害, 行動障害
 鎮静 → 副交感神経系, コリン作動薬, 鎮静剤, 麻薬
 興奮 → 交感神経系, 抗コリン作動薬, 薬剤離脱, 幻覚
 せん妄 → アルコール, 薬剤離脱, 抗コリン薬, 抗ヒスタミン, 一酸化炭素中毒, シメチジン, 重金属, リチウム, サリチル酸

痙攣, 筋トーヌスへの影響.

Anion Gapと中毒
 AG開大するのは乳酸, 尿毒症, ケトンなど不揮発酸.
 他にエチレングリコール, メタノール, サリチル酸でAGは開大.

リチウム中毒ではAGは減少
 臭素, 臭化物はClとして測定されるため, 検査値で偽性高ClとなりAGは低下する.
AGが開大する薬剤
Osmolal gapと中毒
 小分子量の薬剤の中毒では血清浸透圧が上昇し, 実測の血清浸透圧 - 推定浸透圧*差が開大する.
 * 1.86 x Na + BUN/2.8 + Glu/18 + E-OH/4.6

Osmolal gapは通常-9~+5mOsmであり, 10mOsm以上の誤差でGapありと判断.
OGが開大する原因薬剤
アルコール系でOGは有用と覚えておく.


O2 Sat Gap
 動脈ガスより計算したSatとOximetryでのSatの差が5%異常でGap(+).
 CO中毒, Methemoglobin血症, Cyanide, Hydrogen, sulfide(Sulfhemoglobin)でGap開大する


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