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2012年9月3日月曜日

若年女性の無症候細菌尿を治療するとむしろUITが増える

Clinical Infectious Disease 2012;55:771-7

18-40歳のSexually activeな女性の無症候性細菌尿(ASB) 673例のnon-blinded RCT.
 12ヶ月以内の性行為パートナーは一人のみで, 12ヶ月以内にUTIの既往ある群.
 除外項目は, 尿路奇形や妊婦, 授乳婦, 結石あり, 4wk以内の抗生剤投与歴あり, STD感染がある場合は除外.

 上記の群を ASBを治療しない群(A) vs 治療する群(B)に割り付け, 3, 6, 12ヶ月にフォローし, UTI再発や尿中細菌をフォロー.
 経過中の症候性UTIは両群とも抗生剤にて治療する.

母集団のデータ;

アウトカム; UTIの再発率

@3mo
@6mo
@12mo
非治療群(A)
11(3.5%)
23(7.6%)
41(14.7%)
治療群(B)
32(8.8%)
98(29.7%)
169(73.1%)



ASBを治療することはむしろUTIのリスクになる. HR 3.02[2.19-4.20]
腎盂腎炎はA群で1例, B群で2例のみと有意差は無し.

尿中細菌もB群では緑膿菌やシトロバクターなどが上昇する傾向があり,
若年女性のASBは治療した方がQOL低下が起ってしまうという結果.

ASBを治療してはいけない、ということを説明するのに使えるEvidence.
ASBは実は常在菌の様に細菌感染から守っているという可能性がある.