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2012年9月4日火曜日

コントロール不良な喘息にはTiotropiumの追加もあり

 NEJM 2012 online firstより, Tiotropium in Asthma Poorly Controlled with Standard Combination Therapy

ICS+LABAでもコントロール不良な喘息患者912名のDouble-blind RCT
(2つのRCTをまとめたもの)
 患者群は18-75歳, 5年以上の喘息既往歴あり, 喘息初発は40歳未満. COPDは除外.
 コントロール不良とは, 気管支拡張薬使用後のFEV1 ≤80%, FVC≤70%で, 過去1年以内に重症気管支喘息発作の既往あり.

 上記群をTiotropium 5µg/d vs Placeboに割り付け, 48週間継続し, 呼吸機能, 発作頻度を比較.
 テオフィリン, ロイコトリエン拮抗薬, 抗IgE抗体, PSL≤5mg/dはTrial開始前4wk以前に使用していた場合に限り継続.

母集団のデータ

アウトカム; 呼吸機能検査の変化値
Tiotropium群の方が有意に改善度合いが高い.

また, 初回の重症喘息発作までの期間は, Tiotropium群で282日, Placebo群で226日と, 有意にTiotropium群で発作までの期間が長くなる → 発作リスクが低下するHR 0.79[0.62-1.00]

どうしてもコントロール不良な喘息に対してはスピリーバの導入はあり。