ブログ内検索

2012年6月19日火曜日

過活動性膀胱への薬剤治療のMeta-analysis


Ann Intern Med. 2012;156:861-874

女性の過活動性膀胱に対する薬剤治療について調査した94 RCTsのMeta-analysis

Outcome; 症状改善とは排尿回数が50%以上低下した場合と定義
過活動性膀胱に対して排尿頻度を50%以下とできるのは10-15%程度で, どの薬剤も同じ程度の効果.(FesoterodineはTolterodineと比較して効果は高い)


副作用による中断はデトルシトール, ベシケア, スパスメックスが少ない.

抗コリン薬の副作用は, 口腔内乾燥, 胸焼け, 頭痛, 悪心, 便秘, 下痢, めまい, 眼球乾燥, 倦怠感, 複視など挙げられている.

過活動性膀胱への効果はそこまで変わりない為, 副作用の観点で選ぶのが良いという結論.

国内ならばベシケア、デトルシトールを第一選択とすべきということか。
個人的にはもともとベシケアを選ぶことが多いので、あまりマネージメントに影響は無し。by高岸