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2020年8月28日金曜日

潜在性結核治療開始後の活動性結核発症リスク

 (Clin Infect Dis. 2020 Aug 22;71(5):1320-1323.)より

潜在性結核で治療した症例8472例を解析.

・その大半がHIV陰性例(3例のみ陽性)

治療はINH 9ヶ月が46%, RFP 4ヶ月が43%であった.

潜在性結核治療中~治療後に活動性結核を発症したのは24(0.28%). 10例が治療中の発症, 14例が治療後の発症であった.

治療開始後1年以内が131[65-234]/10万人年

 その後は25[13-42]/10万人年の頻度.

 12.5年間の発症リスクは4[2-7]/1000

 INHRFPレジメでリスクは変わらず

・また, 治療後の発症でも薬剤耐性には影響はなかった

・治療中の発症例では, より培養陽性例が少なく(30% vs 71%),

 肺病変が少ない結果(20% vs 57%)


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短いのですが、興味深いデータだったので紹介