(PLoS ONE 15(4): e0231966.)
日本における2つの流行期(2012-13, 2018-19)において, 成人例の風疹と非風疹例を比較した報告.
・流行期間中に発熱, 皮疹やリンパ節腫大でNCGMを受診し, 風疹IgMを評価された症例を対象
・風疹はIgM(ELISA)の強陽性, またはPCR陽性で定義
弱陽性例は除外(後に強陽性となった症例は診断)
・上記で診断された風疹例は82例.
同時期に診療した非風疹例 139例と比較した.
両群の症状, 所見の比較
・症状/所見で重要なのは顔面の皮疹と結膜充血
・成人の風疹例の94%が結膜炎所見を認める
風疹疑い患者において, 結膜炎があればOR 85.6で風疹を示唆する
高リスク群(1962-1979年生)における評価
・この群でも9割は結膜炎を認めており, 診断に有用な所見と言える
また, ワクチン(-)群と1回接種歴がある群の比較では, 症状や所見に差は認められない.
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結膜炎所見は風疹診療にとっては重要な所見となり得る.
勉強になりました.