(JAMA. 2019;322(23):2323-2333. doi:10.1001/jama.2019.19413)
変形性股関節症(OA)
症候性のOAは60歳以上の高齢者の6.2%で認められ女性は男性よりも2倍多い
股関節OAで最も多い症状は疼痛
疼痛の部位
股関節OAの画像所見
股関節OAの鑑別疾患としては
・大転子疼痛症候群(greater trochanteric pain syndrome)
梨状筋症候群
ストレス骨折
炎症性関節炎(関節リウマチなど)
腰椎神経根症状
骨盤骨腫瘍
骨壊死
骨盤脆弱性骨折
Meralgia parasthetica(知覚異常性大腿痛)
非筋骨格系疼痛: 鼠径ヘルニア, 骨盤内疾患, AAA切迫破裂など
鼠径部痛患者における, 膝関節OAの可能性を上げる/下げる病歴や所見を評価したMeta
病歴より, 評価に有用な情報: LR ≤0.5, ≥2.0となるもの
・他部位のOAや朝のこわばり(<60分)
大腿中央部でもっとひどい疼痛を認める
昇る際の疼痛はOAを考慮する
股関節OAの評価に有用な身体所見
・外転筋力の低下,
鼠径靭帯, 大腿筋膜張筋の圧痛
スクワットによる後部の疼痛
外転, 内転時の鼠径部痛は股関節OAを強く示唆
・運動テストでは,
3方向への運動制限
股関節内転の低下, 股関節内旋の低下は膝関節OAを強く示唆する
参考:
正常の関節可動域
組み合わせでの評価
この結果から, 鼠径部痛患者におけるOA診断アルゴリズム