原文が得られず, アブストラクトからのみ紹介.
(Curr Med Res Opin. 2008 Apr;24(4):1231-5)
健常人ボランティア14人において, ロスバスタチン(クレストール®)と酸化アルミニウム(220mg/5mL), 酸化マグネシウム(195mg/5mL)を混合した制酸剤を
・同時に使用した場合
・ロスバスタチン内服後2時間後に制酸剤を使用した場合
・単独でロスバスタチンを使用した場合の血中濃度を評価し, 比較した.
・ロスバスタチンは40mg, 制酸剤は20mLを内服.
・各使用方法で7日間以上のWashout期間を置いた
結果:
・単独でロスバスタチンを使用した場合と比較して,
制酸剤と同時に使用する場合, ロスバスタチンのAUC(0-t)は46%[40-63]となり, Cmaxは50%[41-60]となった.
・2時間あけて制酸剤を使用する場合, AUC(0-t)は78%[68-90], Cmaxは84%[70-101]となった.
ロスバスタチンと酸化Mg, アルミニウムと併用すると吸収率が半減する.
ロスバスタチン内服後2時間空ければ多少は低下するもののまだ大丈夫
双方ともよく使用する薬剤だけに, 注意しておきたい.