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2017年8月24日木曜日

デグルデク vs グラルギン

インスリンデグルデク(トレシーバ®)は超長期作用型インスリンアナログで, 半減期は25時間, 作用時間は40時間に及ぶ.
グラルギン(ランタス®)の作用時間は20-24時間と, デグルデクは約2倍の作用時間があり, より安定して基礎インスリンを補えるとされる.

インスリンデグルデクとグラルギンを比較したした報告

BEGIN Basal-Bolus type 1 trial (Lancet 2012; 379: 1489–97)
・1型糖尿病 629名のOpen-label RCT. (3:1で割り付け)
・Insulin degludec 1/d vs Insulin glargine 1/dに割り付け両群共にInsulin Aspert(ノボラピッド®)3回食前打ちを行っている.

Outcome(BEGIN type 1); 

・長期的なHbA1cコントロールは同等.
早朝血糖はDegludecの方が低い傾向
インスリン量も若干Degludec群で少ない

BEGIN Basal-Bolus type 2 trial (Lancet 2012; 379: 1498–507)
・2型糖尿病 744名のOpen-label RCT. (3:1で割り付け)
・Insulin degludec 1/d vs Insulin glargine 1/dに割り付け両群共にInsulin Aspert(ノボラピッド®)3回食前打ちを行っている.

Outcome(BEGIN type 2)
 
・Type 2 DMではDegludecGlargine血糖の動態, コントロール有意差無し.
インスリン必要量はほぼ変わらないがGlargineの方がやや少なくて済む.

BEGIN type 1, 2の低血糖頻度.
・type 1, type 2両方でdegludecの方がより早朝低血糖はリスクが低い.

DEVOTE trial: 2型糖尿病7637例を対象としたDB-RCT
(N Engl J Med 2017;377:723-32.)
・インスリンDegludec vs glargine群に割付け, 心血管アウトカム, 低血糖リスク, 副作用リスクを評価.
対象は2型糖尿病で1種類以上の血糖降下薬を使用してもHbA1c≥7%, もしくはBasal Insulin20U/d使用し, HbA1c<7%
 且つ 50歳以上で1つ以上の心血管疾患もしくは腎疾患を有する患者
 または60歳以上で1つ以上の心血管疾患リスク因子を有する患者

患者はBasal Insulin, Premix Insulin以外の血糖降下薬は継続し, Degludec, Glargineを開始. 投与タイミングは夕食後か眠前で, 早朝血糖71-90mg/dLを目標に調節. 低血糖が来たしやすい患者では90-126mg/dLを目標

アウトカム
・両者で心血管イベントリスクは有意差なし

低血糖リスクは有意にDegludecで低い結果

・重症低血糖はNNT 40程度.

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長期作用型インスリンとしてデグルデクとグラルギンは効果はさほど変わらないものの, 低血糖リスクはデグルデクで低い.
しかしながらそれを理由にデグルデクを優先して使用するほど大きな差とも思わない.
グラルギンはBiosimilarがあり, 薬価は以下の通り:

デグルデク(300単位)
・トレシーバ注フレックスタッチ 2546円
・トレシーバ注ペンフィル 1796円

グラルギン(300単位)
・ランタス注ソロスター 2455円
・ランタス注カート 1783円
・グラルギンBS注ミリオペン 1612円
・グラルギンBS注カート 980円

BSは約半額.

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